「SAKE」の愛飲は世界中に。海外で日本酒を造っている蔵元をまとめてみました。 | KURAND(クランド)

「SAKE」の愛飲は世界中に。海外で日本酒を造っている蔵元をまとめてみました。

2016/05/20

KURAND SAKE MARKETでは、特に浅草店を中心として海外の方向けの日本酒イベントも開催しています。今や日本酒は、日本だけのものではなく、「SAKE」として、海外の方からも人気を博すお酒となっています。
 
今回は日本酒の蔵元の中でも、海外にその拠点を構える蔵をご紹介したいと思います!

Artisan SakeMaker【カナダ】

ASM-Website-Banner1出典:Artisan SakeMaker
 
カナダのバンクーバーにある「Artisan SakeMaker」。位置しているグランビル・アイランドという小さな半島は、観光名所としても知られています。この地で造られるArtisan SakeMakerの「OSAKE」は、カナダ初となる地元産の新鮮かつ高級な酒として知られ、その人気は国を超えて広がっています。
 
日本では普通、冬の1時期にしか生産されない日本酒ですが、「OSAKE」は、1年の中でも、季節の機微によるいくつかの周期に合わせ、少量ながらも手造りで年間を通した酒造りを行っています。こうした濃やかな酒造りによって、蔵の位置する西海岸の料理にも適した「OSAKE」の製造が可能になっています。
 
「Artisan SakeMaker」のHPはこちら

裸島【ノルウェー】

1449566661352出典:裸島
 
ノルウェーにあるヌウグネ・エウ(Nøgne Ø)社は、クラフトビールを提供する会社として、地域の人々から支持されていました。この「ヌウグネ・エウ」は、日本語で「裸島」という意味であり、2010年からは、北海道の酒米「吟風(ぎんぷう)」を使用して、ノルウェーにて山廃仕込みの日本酒「裸島(はだかじま)」を造り始めました。
 
ノルウェーではまだ「日本酒」というお酒の認知度が低い中で、ノルウェー人杜氏であるシェティル・ジキウン氏によって、西洋料理とも相性が良いように工夫がなされています。
 
「裸島」のHPはこちら

SAKE ONE【アメリカ】

juanHOMEPAGE出典:SAKE ONE
 
アメリカ・オレゴン州に位置する蔵「SAKE ONE」。青森県の桃川酒造と共同出資によって始まったこの「SAKEONE」は、そのHPに「Saké is not just for sushi anymore.(酒は、今では寿司に合わせるだけではありません)。」と表記があり、ワインを楽しむ際のように味わってほしい、と願われ、西洋料理に合う、アメリカの人々の好む味わいが醸されています。

蔵見学ができたり、オレゴン州でのイベントに参加していたりと、その地域だけではなく、幅広く人々に「酒造り」を知ってもらう試みを行っている蔵でもあります。

また、「SAKE ONE」を味わう際の温度、器、保存の方法などについて説明があったり、日本酒を使ったカクテルレシピが紹介されていたりと、HPを読むと、日本酒のことが1からわかるよう丁寧に解説されているのも特徴です。日本酒を初めて味わう海外の方のことを思いやり、それが酒の味わいに反映されている蔵だと言えます。

「SAKE ONE」のHPはこちら

YK3 Sake Producer【カナダ】

yk3logo01出典:YK3 Sake Producer
 
カナダのブリティッシュコロンビア州にある「YK3 Sake Producer」。「YK3」というのは、オーナーである小林友紀氏、河村祥宏氏、杜氏である春日井敬明氏の3人のイニシャルが「Y.K.」であったことから、この名前を付けられたそうです。作り手が日本人であり、日本酒造りの技術や知識と言った基盤をしっかりと持っていることが、この蔵の大きな特徴だと言えます。
 
バンクーバーは、水が美しいことでも知られており、山々の雪解け水を水源にし、更に精密なフィルターで濾過をしたものを仕込み水として使っているそうです。主要銘柄「Yu 悠」は、バンクーバー市内のレストランで飲むことができるようになっていたり、カナダ各地の酒屋に流通していたりと、カナダの人々の食事に寄り添う形での提供が叶っています。濃厚な甘味と酸味の芳醇さが特色の「Yu 悠」は、カナダの人々の食事に合わせ醸されています。

「YK3 Sake Producer」のHPはこちら

Sun Masamune【オーストラリア】

Header出典:Sun Masamune
 
オーストラリアに蔵を構える「Sun Masamune」は、日本でビールや焼酎を初めとして酒造りを担っている小西醸造が母体となっています。「白雪」が日本では有名な小西醸造ですが、その酒造りの技術を活かし、この蔵で醸されている日本酒の銘柄は「豪酒(ごうしゅ)」と言います。

オーストラリアを指す漢字「豪」の「酒」で、文字通りオーストラリアの酒であるという意味と、「多くお酒を飲むこと」や「お酒に強い人」を指す熟語「豪酒」という意味の、2つがかかっています。

純米酒にこだわって造られている「豪酒」を紹介するHPでは、種類ごとに合う料理が挙げられていたり、美味しく味わうことのできる温度が一覧表になっています。味わいについても、「シャルドネのような」「辛口の白ワインのような」などイメージしやすい表現で紹介がなされており、オーストラリアの料理に合わせる際の参考にもなりそうです。

「Sun Masamune」のHPはこちら

東麒麟【ブラジル】

th_Unknown出典:東麒麟
 
ブラジルの地酒「東麒麟(あずまきりん)」を醸す東山農山社は、日本のキリンビールが経営母体となっています。1934年創業という、海外の蔵元の中でも長い歴史を持っているのが大きな特徴です。「東麒麟」はブラジル南部の主要都市である、サンパウロやリオ・デ・ジャネイロを中心に流通し、地酒としての支持を集めています。
 
また、ブラジルで愛飲されている、サトウキビの蒸留酒「カシャーサ」をベースにライムと砂糖を加えたカクテル「カイピリーニャ」のベースを、「東麒麟」にした「サケピリーニャ」というカクテルも人気を博しています。
 
KURAND SAKE MARKETでも先日「ブラジル料理と日本酒を楽しむ会 with 美女サンバガール」というイベントが開かれ、日本酒×ブラジル料理のコラボを楽しむ機会がありましたが、ブラジルでも同じように日本酒が楽しまれていると思うと素敵ですよね!

「東麒麟」のHPはこちら

おわりに

いかがでしたでしょうか? 日本酒の人気が海外でも高まる昨今、海外に拠点を持つ蔵元の多くが、日本酒をその土地の料理に合わせやすいよう、味に工夫を重ねています。日本で培った技術と、その国独自の食文化や水資源などをかけ合わせた海外蔵元の醸す日本酒は、個性豊かであると同時に、今後も人々のニーズに応じて変化が見られると考えられ、ますます注目が集まりそうです!