日本酒学講師がこっそり教える、自分好みの日本酒を選ぶコツ【居酒屋編 その2】 | KURAND(クランド)
北山 秀人

日本酒学講師がこっそり教える、自分好みの日本酒を選ぶコツ【居酒屋編 その2】

2016/07/14

日本酒学講師の北山です。過去にも、「日本酒学講師がこっそり教える、自分好みの日本酒を選ぶコツ【酒屋編】」や、「日本酒学講師がこっそり教える、自分好みの日本酒を選ぶコツ【居酒屋編】」という記事を書かせていただきました。
 
 
さて、今回は日本酒の選び方【居酒屋編 その2】とまいりましょう。今回も自由に書かせていただきます。いろいろとお感じになることあるかとは思いますが、暖かい目で読んでいただければと思います。
 
 
居酒屋というのは、やはりおつまみも一緒に楽しみたいものです。そこで、おつまみに合わせて日本酒を選ぶことに挑戦していきましょう!
 
 
ポイントがわかると徐々に自分でも見つけられるようになりますよ。ただ、この合うということは人それぞれですから、結局自分がおいしければいいと思うのです。身構えず、「私はこれがおいしいと思う!」というペアを探してほしいと思います。くれぐれも参考までにお楽しみください。
 
 

居酒屋で日本酒を選ぶ時、まずは居酒屋の方との会話を楽しみましょう

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さて、【居酒屋編 その1】でも書いたことなのですが、相性に関しても同じです。やはりまず、居酒屋の方との会話を楽しんでいただきたいと思います。日本酒を数種類以上おいているところであれば、やはり、「このお酒とこの料理が合うと思う!」というペアを考えている居酒屋の方が多いと思います。
 
 
ぜひ、居酒屋の方の提案に乗っかって、その居酒屋の提案と自分の好みを比較してみるのが良いです。思いがけない相性を発見できたりするのも、たいていこのケースが多いです。
 
 
おつまみを頼んで、「これに合うお酒を合わせてもらってもいいですか?」とか、「お兄さんに任せるよ! うまいのを頼むよ!」などと言われると、やっぱり居酒屋をやっている側からするとウキウキしちゃいます。(ちょっと怖いことも確かにありますけどね。)
 
 
とはいえ、美味しい日本酒を置いてあっても、日本酒を飲まない店員さんが最近多いのも事実です。よくわからない方もいることでしょう。では、そんな時、どういう基準で選べば美味しい日本酒との組み合わせができるようになるのでしょうか?
 
 
そこで今回は、調理法からみた日本酒の選び方のコツをご紹介していきたいと思います。
 
 

1. “揚げ物”に合わせる

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ビールを飲む時のように、油っぽさをすっきりとさせたい場合

揚げ物は、とても多くの日本酒との相性を楽しむことができます。揚げ物をビールで流し込むようなイメージで飲みたい場合は、ガスを多く含むタイプの日本酒が口をすっきりとさせてくれます。辛口の発泡酒などは最もきれいに流してくれることでしょう。
 
 

添え物のレモンのように、口の中をさっぱりさせたい場合

から揚げに添えてあるレモンをイメージする場合には、酸が多く出ている日本酒もとても面白い効果を作り出してくれます。揚げ物ではなくても、油を多く含むタイプの料理もこのようなタイプがよく合うように思います。
 
 

ご飯と一緒に食べている時のように、しっかりと味わいたい場合

揚げ物にお米の味がしっかりと出た日本酒を合わせると、揚げ物でご飯を食べるような楽しみ方ができることでしょう。「揚げ物」と記載しましたが、脂ののったサンマなどもこれに該当します。揚げ物はどんな日本酒と合わせても楽しいおつまみだと思います。
 
 

2. “煮物”に合わせる

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煮物は、味わいがしっかりしているものなので、旨味のしっかりと乗った日本酒がオススメです。特に、無濾過生原酒などの味の濃いものや、生酛(きもと)系のお燗が楽しく味わえます。煮物の一つともいえるシチューや海外の煮込み料理にもこういったタイプが合わせやすいでしょう。
 
 

3. “生もの”に合わせる

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魚貝の刺身と日本酒はやはり挑戦していただきたい組み合わせです。ただ、ワサビを醤油でとくとワサビの風味がなくなるのと同様、日本酒を飲むタイミングは意識してみてはいかがでしょう?
 
 
白身の魚の刺身など淡白な旨味と日本酒を合わせる時には、多くの日本酒の味が勝ってしまいます。先に白身のお魚を食べ、風味を感じてから日本酒の風味と合わせれば、双方の風味を楽しむことができます。
 
 
日本の食文化というのは汁ものと固形物を同時に味わう“口内調味”が多い文化です。ただ、こと生ものの刺身にはちょっと口内調味を控えてみることもよいでしょう。
 
 
ちょっと、相性の話から逸れてしまいましたが、本題に戻りましょう。
 
 
刺身に合わせるのであれば、やはり刺身の脂との関係は意識したいところです。脂が少ない刺身や貝類であれば、香りが華やかで軽いタイプの吟醸酒がオススメです。一方で、脂のどっしりしたタイプの刺身は、米の味がするタイプをぬる燗(40℃~45℃ 程度)と合わせてみるのもよいかもしれません。

おわりに

揚げ物・煮物・生と3つの調理法ごとにどんな日本酒を注文するといいかということを気ままに記載させていただきました。再度、記しますが、これらは答えではありません。皆ひとりひとり違う舌を持っているのですから、押し付ける気はございません。こういう視点もあるのだなと思って知っていただければ幸いです。私にもオススメの組み合わせがあれば教えてください。最近はチーズと日本酒の相性も面白いなと思っています♪
 
では、皆様、良い日本酒との日々をお過ごしください。

(文・日本酒学講師 北山 秀人)