なんで日本酒の銘柄に「梅」という字が付くことが多いの? | KURAND(クランド)
鈴木 將央

なんで日本酒の銘柄に「梅」という字が付くことが多いの?

2016/07/27

皆さんこんにちは。KURANDマガジン編集部のういです。最近は夏祭りも増え、夜に光る屋台の灯りが魅力的に見えてきましたね。こんな日は、日本酒片手に夏祭りを満喫したいものです。
 
ところで、先日のKURANDマガジンで、「亀」と付く銘柄の日本酒が多いのはなぜだか調査しましたが、「亀」の他にも日本酒の銘柄でよく見かける字って結構ありますよね?
 
日本酒の銘柄に「亀」という字が付くことが多いのはなんで?
 
KURAND SAKE MARKETの冷蔵庫を見ていて思ったのですが、「梅」と付く日本酒の銘柄も結構多くありませんか?気になったので、実際に「梅」という字が付く銘柄を取り扱っている蔵元さんに聞いてみることにしました!
 

全国で「梅」の名前が入っている銘柄はどれくらいある?

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よく見かけるとは言っても、どのくらい「梅」のついた銘柄の日本酒があるんでしょうか。ざっと調べただけでも、その数なんと30銘柄!(※ざっとなので、もっとあるかもしれません。)そのうち10銘柄は新潟県に集中していました。確かによく見かけるような気がします。
 
私としては、「松竹梅」など縁起のいいものにも「梅」は入っているから、その名にあやかった“縁起がいい説”と、“日本酒の作りの時期(冬)に咲く花だから説”の2つを考えてみました。なかなかそれらしくありませんか?
 

蔵元さんに聞いてみた!

さて、実際のところどうなんでしょうか。それでは、蔵元さんに聞いてみましょう!素朴な疑問に、今回は新潟県・長谷川酒造の長谷川祐子さんと、埼玉県・寒梅酒造の鈴木隆広さんのお二人が答えてくれました!
 

新潟県・長谷川酒造 長谷川祐子さん

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新潟県長岡市、酒・味噌・醤油の造りが盛んで、登録有形文化財に指定された蔵元が5件軒を連ねる醸造の町「摂田屋」にて、170余年酒造りを続けているのが、1842年(天保13年)創業の長谷川酒造です。その次期当主として活躍しているのが長谷川祐子さんです。
 
Q.日本酒の銘柄に「梅」がよく入っているのはなぜですか?
 

縁起がいいからです。新潟には「梅」のつく銘柄がとても多く、流行ったのかなぁ?なんて話題になったこともあるんですよ。

 
Q.「越後雪紅梅」という銘柄の由来は何ですか?
 
「越後雪紅梅」は、有名作曲家の遠藤実さんという方が、昔よくうちの日本酒を飲んでくれていて、「情けの味がする」と命名してくれたんです。

 
新潟県・長谷川酒造の詳細はこちら
 

埼玉県・寒梅酒造 鈴木隆広さん

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1821年(文政4年)創業の寒梅酒造は、米や水に恵まれた関東平野のほぼ中央に位置する久喜にて、「美味しく楽しい時間の提案」を念頭に、良い酒質かつ造り手の顔が見えるような日本酒を追求しながら酒造りを続けています。そんな寒梅酒造の酒造りの最高責任者である杜氏を務めるのが、鈴木隆広さんです。
 
Q.日本酒の銘柄に「梅」がよく入っているのはなぜですか?
 

あまり考えたことはなかったけど、縁起がいいからかもしれません。「松竹梅」にも使われてますしね。あとは梅の多い地域だからかもしれませんね。愛媛「梅錦」、埼玉「越生梅林」などは梅林が近くにあるから、新潟「越乃寒梅」も梅の産地の近くだかららしいですよ。

 
Q.「寒梅」という銘柄の由来は何ですか?
 
「寒梅」は漢詩の一説「魁春開雪中(はるにさきがけてせっちゅうにひらく)」に由来しています。梅は一年のうちで最初に咲く花ということで、日本酒業界でも「先駆者」でありたいという意味が込められています。うちの蔵には昔、梅の木があったこともひとつの理由かもしれません。

 
埼玉県・寒梅酒造の詳細はこちら
 

結論

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諸説あるようですが、“縁起がいいから説”と”梅の産地説”が有力そうですね。今回ご協力いただいたKURANDの蔵元さんは、私が予想していた”日本酒の作りの時期(冬)に咲く花だから”という説ではなかったですが、どちらもとても素敵な銘柄の由来でした。ますますお酒が美味しく感じられそうですね。


いかがでしたか?日本酒の銘柄の由来の奥深さを感じることができましたね。皆さんもKURAND SAKE MARKETで、気になる銘柄があれば教えてくださいね!