秋の限定酒「ひやおろし」の3つの種類、美味しい飲み方を徹底解説! | KURAND(クランド)
鈴木 將央

秋の限定酒「ひやおろし」の3つの種類、美味しい飲み方を徹底解説!

2016/09/21

少しずつ肌寒くなってきましたね。夏酒の季節も終わり、いよいよ待望の「ひやおろし」の季節がやってまいりました。味覚の秋、食欲の秋、日本酒の秋…。そう、日本酒も美味しい季節なのです。前回の記事では「ひやおろし」の説明を簡単にしました。
 
ひやおろし」が出回るのは9、10、11月の、まさに秋まっさかりのシーズン。この3ヶ月の間でも「ひやおろし」は熟成度合いを深めます。同じ「ひやおろし」でも、月を追うごとに味わいが深まっていくのです。
 
そこで今回は9、10、11月のそれぞれの時期の「ひやおろし」をさらに詳しく説明し、それぞれを美味しい飲み方、合う料理を紹介します。この記事を見れば「ひやおろし」が飲んでみたくなること、間違いなしですよ。
 

夏越し酒(なごしざけ)


9月に出回るひやおろしを「夏越し酒(なごしざけ)」と言います。ひと夏を過ごし、秋らしい涼しい風が吹き始めた時期に出回ることから「夏越し酒」となりました。苦味、渋味がやわらぎ、濃厚な中にも軽快さとまろやかさを合わせ持っています。まさに、ひやおろしの走りの味わいです。この季節はまだ夏の生酒が楽しめる季節なので、「ひやおろし」と差別化するために、この時期の「夏の生酒」をあえて「夏越し酒」と紹介する酒屋さんもあるみたいですね。
 

美味しい飲み方

「夏越し酒」は、冷やして、または常温がおすすめです。少し変わった飲み方だと、みぞれ酒も美味しく楽しめます。みぞれ酒とは、日本酒を冷やすことでできるシャーベット状態のお酒。-10度から-15度で衝撃を与えないで、ゆっくり冷やすと固まらず液体状態になります。この冷やした状態でグラスなどに注ぐと、シャーベット状のみぞれ酒になります。シャリシャリして美味しいですよ!
 

合う料理

冷や、または常温であれば和洋とさまざまな料理に合います。まだ夏酒らしい爽やかさも残ってますので、豆腐、漬物、梅水晶などさっぱりした料理が良いですね。みぞれ酒は冷たい凍結酒なので、温かい料理がおすすめ。素材の旨みが活かされた料理、少し早いですが鍋なんていいですね。
 
 

秋出し一番酒(あきだしいちばんざけ)


秋も深まる10月頃のひやおろしを「秋出し一番酒(あきだしいちばんざけ)」と言います。ひやおろしのなかでも、味のノリが良く、香りとのバランスもばっちりです。数ある「ひやおろし」のなかでも「まさに飲み頃!」と言えるお酒。9月より熟成され、まろやかさと味の深みを増してるため、穏やかで落ち着いた香り、滑らかな口あたりが特徴です。
 

美味しい飲み方

冷やしても、燗でもどちらでも楽しめます。「秋出し一番酒」のおすすめは、人肌に近い温度(約35度)で楽しむ人肌燗。「ひやおろし」は温めると甘みが増すため、米の香りが程よく引き立ち、口のなかで香りが広がります。
 

合う料理

穏やかで落ち着いた香り、まろやかさが特徴。まさに秋の味覚と相性バツグンです。冷やしても、燗でも楽しめるため、秋刀魚、きのこ料理など、秋のさまざまな料理と合います。熱々のおでんもいいですね!意外な組み合わせですが、フレッシュチーズも好相性です。
 
 

晩秋旨酒(ばんしゅううまざけ)


いよいよ11月頃、満を持して登場するのが「晩秋旨酒(ばんしゅううまざけ)」。「ひやおろし」のなかでも円熟な味わいで、大器晩成タイプ。晩秋を迎え、旨みとまろやかさがさらに増した豊醇さ、濃密なとろみが特徴です。
 

美味しい飲み方

晩秋旨酒が登場する時期は、朝晩めっきり冷え込み始める紅葉のシーズン。この季節こそ、燗酒をおすすめします。おすすめは「ぬる燗」です。温度は40度程で、人肌より少し熱いなと感じる程度。「ひやおろし」独特の円熟された甘みが引き出され、香りが立ち、味がひとつにまとまり、さらにまろやかになります。
 

合う料理

じっくりと熟成され、濃醇な旨みとまろやかさが特徴の「ひやおろし」の晩秋旨酒。旨みののった秋の味覚はもちろん、味がしっかりして、素材の旨みを味噌、醤油、塩をきかせて調理した料理と良く合います。塩辛、ぶり大根、サバの味噌煮、煮込み、あん肝、からすみ、肉じゃがなど。じっくり煮込んだ鍋料理に、燗酒で楽しむのもいいですね。濃厚なチーズにも良く合いますよ。
 
 

「ひやおろし」はグルメな日本酒

いかがでしたでしょうか?このように「ひやおろし」と名付けられていても、出荷された時期により味わいに少しずつ変化が見られます。美味しい食べ物で溢れる秋は「食欲の秋」と言いますが、「ひやおろし」はまさにそれに相応しい、グルメな日本酒だったのです。
 
たった3ヶ月の短い秋の季節ですが、月が変わるごとに「ひやおろし」を味わうのも楽しいですね。KURAND SAKE MARKETでも自慢のひやおろしを入荷してますので、ぜひお楽しみください。