由来を知るとさらに好きになる!読書の秋にちなんで、文学に関する銘柄をまとめてみた | KURAND(クランド)
鈴木 將央

由来を知るとさらに好きになる!読書の秋にちなんで、文学に関する銘柄をまとめてみた

2016/11/02

突然ですが、このマガジンを読んでくださっているみなさんは、日本酒を飲む時、どこに目を向けていますか?
 
日本酒を飲む時、必ずといっていいほど目を向ける場所の1つに「銘柄」があると思います。ラベルに書かれた銘柄は、蔵人にとって、大切なブランドネームであり、醸された土地、蔵の歴史、縁起のいい漢字など、さまざまな思いが込められています。
 
今回はそんな「銘柄」の中から、「読書の秋」にちなんで、文学の要素が織り込まれたものを紹介したいと思います!

銘柄には、特定の漢字が用いられやすい?

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以前KURANDでは、「日本酒の銘柄に「亀」という字が付くことが多いのはなんで?」「なんで日本酒の銘柄に「梅」という字が付くことが多いの?」という記事を紹介しました。この記事にもある通り、「縁起の良さ」がある漢字を銘柄へ用いる理由になっている、というケースがあります。
 

「銘柄の由来」には、文学の要素が織り込まれたものも!

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例えば、この記事でも挙げられているように、「漢詩」も、銘柄の由来に使われることのある要素の1つです。漢詩をはじめ、文学的な要素は、蔵人が銘柄を決める際、大きな助けになっていたようです。

KURANDで飲める!文学の要素が用いられた銘柄たち

次に、実際にKURAND SAKE MARKETで飲むことのできる銘柄の中から、漢詩をはじめ、文学の要素がその由来となっているものを紹介します。

寒梅酒造

寒梅
まず紹介したいのは、先ほどの記事にも登場してくださった埼玉県久喜市に位置する寒梅酒造さんです。
 
銘柄の「寒梅」という名前は、漢詩の「魁春開雪中(春に魁て雪中に開く)」という一説が由来の1つである、としています。HPには「雪中に咲く寒梅は万花の魁(サキガケ)をなすもので先取りであり先駆者である。」とあり、梅の花が雪の中に咲く様子を春の魁(さきがけ)をなすものだとしたこの漢詩に、銘柄が由来していることを記しています。
 
先日OPENしたKURAND SAKE MARKET 大宮店では、この記事「【NEW OPEN】KURAND大宮店が本日ついにオープン!埼玉限定の新商品を一挙公開! 」の通り、寒梅酒造さんの人気のお酒が取り揃えられています。大宮店へ訪れた際はぜひ、その銘柄の由来と共に、味わってみてください。

西山酒造場

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次に紹介するのは、兵庫県丹波市の西山酒造場さんです。
 
西山酒造場の三代目社長・西山泊雲氏は、作家・俳人として有名な高浜虚子と親交が深く、泊雲氏自身も俳句に傾倒していたそうです。
 
泊雲氏の弟でホトトギスの俳人でもあった野村泊月氏も、同様に俳句に親しんだ文学者であり、2人は「丹波二泊」と称され、俳句の世界でもその名を知られていきました。
 
そして、西山酒造場の代表銘柄の「小鼓」という名前は、そんな蔵人2人を俳句の世界へ導いた文学者・高浜虚子が命名したものなのです。文学者が名付け親となった日本酒、という点でも珍しいお酒であり、日本酒ファンはもちろん、文学ファンにもたまらない銘柄だと言えそうです。

君盃酒造

君盃
最後に紹介するのは、静岡県静岡市に位置する君盃酒造さんです。
 
「君盃」という酒銘は、中国唐代の王維の漢詩である「元二(げんじ)の安西(あんせい)に使ひするを送る」という詩の一部、「勧君更尽一盃酒(君に勧む更に尽くせ一杯の酒)」に由来していると言われています。
 
この詩は、作者の王維が古くからの友人・元二との別れを読んだものです。「君盃」という銘柄の由来するこの部分は、王維が元二に対し、「さあ、君に(既に飲み明かしてはいるけれど)更にもう一杯の酒を勧めよう。」としている所であり、この詩には、大切な友人と酒を飲みかわすことで、その存在を改めて貴重に、そして別れを惜しく思う気持ちが込められています。
 
親子二代によって丁寧に醸されている君盃酒造のお酒は、柔らかく、温かみのある味わいが魅力です。銘柄の由来の通り、「君盃」は、大切な人と一緒に飲みたくなるお酒だと言えます。

おわりに

いかがでしたでしょうか? 知っていくと更に日本酒が好きになる、「銘柄の由来」。今回は「文学」という側面から紹介しました。蔵人の思いが込められた銘柄の由来は、知るとますます飲む際に美味しく、味わい深くなっていきます。
 
漢詩の一説から文学者が命名したものまで、どれも秋の夜長に、読書のお供にぴったりなお酒ばかりです。そして、どれもKURAND SAKE MARKETにて飲むことが出来るので、ぜひ実際に舌で味わってみてくださいね!