鈴木 將央

日本酒をもっと気軽に、身近なものとして楽しんでほしい|宝山酒造・若松秀徳さん

2018/08/06

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まだ飲んだことのない日本酒を飲むとき、どんな人がどんな思いで醸した日本酒か知って飲むと、日本酒はもっと美味しくなると思いませんか?そんな思いで始まった蔵人インタビュー、今回は宝山酒造・若松 秀徳(わかまつ ひでのり)さんインタビューの後編です。
 
前回のインタビューでは、若松さんの経歴や、宝山酒造での酒造りに対する思い、また、KURAND SAKE MARKETでおなじみの「酒を売る犬 酒を造る猫」について様々なことをお聞きすることができました!
 
前編はコチラ
 
今回も、宝山酒造のある新潟県についてや、若松さんの日本酒への思い、また読者の皆さんへのメッセージなど、様々なお話を伺っています!ぜひ最後までご覧ください。
 

日本酒をより詳しく知ることができる環境がようやく整ってきた


ー宝山酒造さんは新潟県にあるということですが、オススメのスポットなどありますか?
 
弥彦神社っていう新潟で一番大きい神社があるんですけど。ちなみにそこのお神酒(おみき、神前にそなえるお酒のこと)は、宝山酒造が造っています。パワースポットとしてもオススメですよ!あとは、新潟って日本酒の県っていうイメージが強いですが、ワイナリーやブリュワリーもあるんです。新潟では日本酒だけではなくいろいろなお酒をつくっていますよ。
 
あと個人的には寺泊漁港もオススメです。
 
新潟市内ではお酒に関する博物館とかもあったりします。あとは先ほど述べたワイナリーでは、ツアーだけではなく、フリーテイスティングやカウンターもあったりするんです。また、お米が有名ってこともあって、資料館でおせんべいを作る体験ができたりしますよ。
 
ー新潟県として新しい取り組みをされているんですかね?
 
そういうことですね。歴史としては何百年とかではないんですけど。
 
ーそういえば、そもそも新潟ってなんでお酒なんですかね。
 
やっぱりお米がたくさん収穫できたからですかね。大体の蔵元さんのはじまりって、「お米がたくさん余ってしまってどうしよう」となったから酒蔵を建てた、という流れが多いんですよ。
 
ーそうなんですね!これでまだ日本酒トリビアが増えました(笑)
 

今は気軽に日本酒を知ることができる環境が整っている


ータバコはネガティブキャンペーンされたりしていますが、お酒って無くならないから不思議ですよね。タバコよりも古くから日本にあるのに、無くならないのってすごいなって思います。
 
お酒はやっぱり根強く飲まれていると思います。数字とか見てしまうと、業界としては厳しいと思います。でも周りだけを見るとこういった日本酒を専門とするお店が増えてきたりしていて。
 
あとは、KURANDのように、「日本酒のストーリーを飲もう」といったメディアも増えてきたと感じます。最近、日本酒を知れるといった環境がようやく出来上がってきたと思うんです。僕が10年前くらいの学生の頃、日本酒を知りたいと思った時に知れる媒体がなかったので。

ー書籍などで情報を得ていたんでしょうか?
 
本はあったんですけど。専門的なものが多くて。一般消費者からすると「どういうこと?」という感じになってしまう本が多かったですね。あと、わかりやすくても古いのばっかりとか。
 
昔は、カクテル・ウイスキーに関する本ががちょろってあって…あとはワイン・焼酎もありましたね。でも日本酒ってそんなに無かったんです。それが、最近になって日本酒の楽しみ方って?といった内容の本が広まって来たように感じます。
 
ー今は唎酒師とか増えてますし、書籍とかも増えてきたんですかね。
 
そうですね、今となっては書籍もありますが、昔4・5冊固まっていればいいほうでした。
 
母親と酒蔵見学に行く方が増えていると聞きます。また、その大半が大学生だとか!日本酒が、「おじさんが飲む」、「晩酌するお酒」というイメージから変わってきているのではないのでしょうか?
 
今だに、おじさんのお酒、とかそういうイメージがあるんですよ。でもこれって、恐ろしいことに1970年代〜1980年代の話なんです。今は2020年に向かっているのに…50年も前のことなんですよ!でも、そんなイメージが20代にあるんですね。
 
それは、日本酒業界が何も変わらなかったというのもあったと思います。イメージづくりという点を変えようとしなかったんです。でも今は、CMでスパークリング日本酒を取り上げていたり…と、日本酒を食卓に置くことがオシャレって思われる時代に変化しているのではないでしょうか。
 
ーおしゃれな飲み物というイメージになってるんですかね。
 
はい、そうだと思います。
 
ーおしゃれな居酒屋とともに増えていると思います。
 
はい、本当にそうだと思います。
 
今は本当に、日本酒というものが変わってきていると思います。昔はネットでお酒を取り寄せる時代でもなかった。そもそも今みたいに通販サイトが無かったです(笑)
 
KURAND CLUBのような、自宅まで届けてくれる、定期頒布会みたいなシステム、昔はなかったですもん。
 
頒布会というのは、どこの酒屋さんでもやっていましたが、そこに参加するには酒屋まで何度か足を運ばなければいけなかったですし、また、酒屋さんからアプローチも必要でした。なので、今はネットで簡単に探せるっていうのが本当にうらやましいです(笑)
 
ー確かにそうですよね。
 
その中でも犬猫にも興味を持ってもらって。僕らのことを知らなくても、「ラベルが可愛い!」とかで興味を持ち、スタッフさんとかに聞く。そして、ラベルにストーリーが載っている。そこから「どこの酒蔵がつくったのか?」となり、宝山酒造を知ってもらえます。
 
中には、わざわざ新潟まで来て「犬猫買えますか?」という人もいるんです(笑)KURANDのおかげで「犬猫」、そして宝山酒造を知ってもらえているのがすごいなあって思います。
 
ー買いに行った方もいらっしゃるんですか!?すごい…
 
そうなんです。好きな人の行動力は侮ってはいけない、と思いました(笑)あとは、宝山酒造の看板猫に会いに来てくださった方もいらっしゃいます。
 
ー猫好きな人と日本酒好きな人って関係あるんですかね?(笑)
 
うちも、週に一回猫の画像をSNSにアップしたら、猫好きのフォロワーが一気に増えたこともあります(笑)
 

お酒は美味しいもの、奥が深いもの


ーどんな人にお酒を飲んで欲しい、とかはありますか?
 
KURANDは若い人多いので、試行錯誤をしながらですが…一応20代〜30代、そして40代…でも欲張れば全年代ですね!(笑)
 
若い人がお酒を飲まないのは事実なので、どうにかしてお酒は美味しいもの、奥が深いもの、ということを知ってもらいたい。また、逆に3・40代の方、家庭があって外に飲みに行けない方がビールではなく日本酒を飲んでもらえたら嬉しいなって思います。
 
あとは、子供に「お父さんが日本酒飲んでる。楽しそう!20歳になったら飲みたい」って思って欲しい、というのもあります。なので、極論死ぬまで飲んでもらいたいです。もうこの際100歳でもいいです(笑)
 
ーかなり思い切りましたね!(笑)
 
あと、ラベルで思い出したんですが、「犬猫」を開発して、ラベルを見た方から、僕が犬に似てるってよく言われるようになりました(笑)
 
ー確かに犬っぽいですよね!ラベルのイメージに引っ張られている気はしますが、そういう掴みがあると面白いですね。
 
最初、猫をモチーフにしたお酒にすることは決まっていたんですけど。猫っぽいラベルってなんだろう?猫だけでいいのか?となって、行き詰まってしまったんです。そんな時に、KURANDスタッフから「そいうえば、若松さんって犬に似てますね」って言われたんです(笑)

ーそれがきっかけで「酒を売る犬 酒を造る猫」が誕生したと?(笑)

そういうことになりますね。(笑)
 
ーラベルは元からキャッチーな感じにしようとしていたんですか?
 
そうではないですね。デザイナーさんが作成してくださったラベルを見てから現在に至る感じです。
 
僕たちは、ストーリー作りには加わりましたが、デザインをこうしよう、とかは考えたことなかったです。デザイナーさんと打ち合わせをした時に「こんなデザインはどうですか?」と言われて、こんな感じに可愛くなりました。
 
ー確かにすごい可愛いですよね。
 
最初は、格好いいものが来ると思っていたんですが、期待値を超えるものを作成してくれました。
 
ー二人を見てそうなったんですかね。
 
特徴を捉えてますよね。デザイナーさんもそう思ったんですかね(笑)
 
でも手に取りやすいように考えてくれたのかなって思います。あとは犬の笑い方が僕にそっくりってよく言われます。

ー確かにそっくりでね(笑)
 

 
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少しでもお酒に興味を、そして日本酒をもっと身近に


ー今の日本酒の業界全体に抱く思いみたいなのはありますか?
 
難しいですね(笑)
 
ーもっとこうあったらいいのに、とか、こういう酒蔵が面白いとかはありますか?
 
立場として酒蔵に勤めてはいるが、酒蔵の息子ではないので…
 
ただ、酒蔵の立場はすごく大事だと思います。どういう酒をつくりたいのか、といった個性を出せているのはいい流れだと思います。でも、イメージであったりお客さまがどのようなお酒が好きなのかを汲み取るのがもっと必要だと思います。
 
酒蔵は自分のつくりたいお酒をつくるのがベストだと思うんです。そういった面では渡邉の意思を尊重します。でも僕の立場からは奇抜なことをやってみても面白いのではないか、という提案をしていきたいです。渡邉がやりたがらないことを提案して、お客さんに見せていくのも一つの個性なんじゃないかなって。
 
ーなるほど。
 
酒蔵の思いが強すぎてもダメだって思います。お客さんがついてこないので…でも今、その流れがまだあるんですね。
 
自分がつくるものへの共感、理解をしてくれる人だけでもいい、という酒蔵さんも中にはいらっしゃいますが。でもそれは狭いことだし、もっと自由でもいいんじゃないのか?こじんまりやらなくてもいいんじゃないか?というのが業界全体に思うことですね。
 
ただ、マーケットが小さくなっているのも一つの原因かもしれませんが…。
 
ー若松さんにとってお酒とはなんでしょうか。
 
難しい質問3連続でふりますね(笑)
 
ん〜〜お酒とは。1つとしては、なにかつながりが持てるものであって欲しいという風に思います。歴史を辿れば、お祝い事や、結婚式、あとは新社会人とかのコンパなどで人と人を繋げる役割を果たしているのはお酒なのではないかなって。
 
1人でお酒を飲むのは楽しいですが、人と人とを繋げるのがお酒の役割かなって思います。それが一番なんじゃないでしょうか。
 
ーすごく綺麗にまとめてくださった…(笑)
 
めっちゃ頭回転してますよ!(笑)湯気出てきそう。
 
ーそれでは、最後に読者の方へ一言お願いします。
 
また難しい〜(笑)
 
僕自身が酒造りや、お酒に触れる家ではなかったので、お酒の楽しさはこの仕事を通じて、より深まりました。お陰様でお酒への興味関心や繋がりも増えましたしね。なので、この記事を読んで、ちょっとでもお酒に興味を持ってくれればいいし、特に日本酒ってものを身近に感じてもらえればいいな、と思います。
  


 
若松さんの日本酒に対する思いや、今後もっと皆さんにも日本酒を楽しんでもらいたい、という熱い思いが伝わって来ましたね!今後も新たなチャレンジをして行く宝山酒造に、ぜひご注目くださいね♪
 
宝山酒造についてもっと知りたい方はこちら
 
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