鈴木 將央

自分のスタイルで、いろいろな楽しみ方でお酒を味わって欲しい|長谷川酒造・長谷川祐子さん

2018/10/05

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まだ飲んだことのない日本酒を飲むとき、どんな人がどんな思いで醸した日本酒か知って飲むと、日本酒はもっと美味しくなると思いませんか?そんな思いで始まった蔵元さんインタビュー、今回はKURAND SAKE MARKETでも人気の「ながおかのほし」醸造元の長谷川酒造・長谷川 祐子(はせがわ ゆうこ)さんのインタビュー、後編です。
 
前編では、家業に対する思いや、ここ数年間の日本酒業界の変化等をお話ししていただきました。今回は、「ながおかのほし」について、また、読者の皆さんへのコメントもいただきました!今回も必読ですよ◎
 
前編はこちら
 

自分の想いを伝えて、それがお酒になった


ーーここからは、「ながおかのほし」についてのお話を伺いたいと思います。どういったプロセスを踏んで、KURANDと一緒にお酒を作っているのでしょうか。
 
デザイン、ラベル印刷は全部お願いしています。ラベルに関しては、商品開発部の方、デザイナーさん、私の3人で、白紙の状態から、「どういうお酒を作りたいのか」というイメージから入り、雑談も含めながら話していきました。私の生い立ちやプロフィールなど、まとまりのない話をずっとしていたんです。
 
その話をする中で、デザイナーさんや商品開発部の方から、一発で現在の「ながおかのほし」の案が出てきたんです。シンプルだけどわかりやすくてとてもいいなって思いました。
 
ーー最初に提案した案が通ったんですね!!すごいです。
 
しかし、長岡には蔵が16蔵あり、伏見に続いて2番目に酒蔵が多い市なんです。大手さんばかりがいるなかで、「うちがこの名前使っていいの?」という、嬉しい反面複雑な気持ちがありました。
 
ーーなるほど。
 
まずはそのデザインを蔵に持ち帰り、瓶に貼ったとき綺麗なラベルだなって思ったので、私から訂正することなく「これでお願いします」とお伝えしました。また、ラベルの裏のメッセージも、インタビューでお話ししたこと全てを文字起こししてもらっています。
 
なので、私の場合は自分の思いを全て伝えて、それがお酒になっただけです。
 

「ながおかのほし」が、より日本酒を親しむきっかけになるといい


ーー味に関しては何かこだわりはあったのでしょうか。
 
このお酒のコンセプトが「女性蔵元が作る女性のための食中酒」というものだったので、原酒でも強くなくて柔らかくて飲みやすい、という点にこだわりました。しかし、度数は17度と本来のものよりも高めです。(笑)
 
ーー本当に飲みやすくて美味しいです。
 
原酒って今まで男性の飲むどっしりしたお酒っていうイメージだったので、それを変えたいと思いました。しかし、度数は17度と本来のものよりも高めなので、女性にどんどん「フルーティーですよ」といって勧めるお酒ではないんですけど(笑)原酒でも飲みやすいというのを伝えたかったです。
 
ーー原酒を試してみたい女性に特におすすめの商品なのでしょうか。

あまりラベル裏を見ないで飲んでほしいです。裏を見てしまうと「度数が高いからやめておこう…」という感じになってしまうので…。
 
なので、ラベルの表のイメージだけで飲んでもらって、後付けで軽いお酒ではないって分かってほしいです。そこで、「実は日本酒って私飲めるんだな」って気づく女性の方が増えるのではないかなって思います。
 
ーーなるほど。
 
「Te-hajime」というお酒があるじゃないですか。日本酒を初めて飲まれる方用のお酒で、そこから日本酒を楽しまれる方が多くいらっしゃると思うんですけど。「ながおかのほし」も同じような役割ができたらいいなって思います。
 
ーー確かに、日本酒をあまり飲まない方でも、「Te-hajime」を飲んで美味しいって言ってくださる方も多いです。
 
そういう人に、「本当はもっと日本酒が飲めるんだ」っていうのをその人自身に気づいてほしいんです。
 
ーー確かに、「ながおかのほし」も、しっかり日本酒という感じですが、とても飲みやすいですよね。
 
しっかりしているのは度数の高さなんですが、飲みやすかったりするのは、軟水を使用しているからです。軟水の地域なので、お酒もお水も柔らかい、口当たりも柔らかい、女性らしい柔らかさを実現できています。
 

女性同士の繋がりが続いていくことが嬉しい


ーーデザインについては任せた感じなのですか?
 
全てお願いしました。

ーーこれまでの長谷川酒造さんの商品では、昔ながらの「THE 日本酒」のようなデザインが多かったと思いますが、「ながおかのほし」が出てきたときに周りのご家族の反応はどうだったのでしょうか。

蔵の中の反応はすごく好評でした。特に女性のパートさんたちは今までの商品と違うと言って好評でした。
 
定番商品のラベルは、変えようとしても流通してるものを製造停止するか、もし差し替えるだけであったとしても大変なので。新しく「ながおかのほし」のような、自分たちのイメージで商品を作ってもらったというのがとても嬉しかったです。
 
昔ながらの日本酒…というのではなく、ある意味で革新的だったので、「こういうものもありなんだな」となり、とても良かったです。
 
ーー女性が作られていて、ラベルも柔らかめなので、KURAND SAKE MARKETにいらっしゃった女性の方の目に止まると思うんです。そういうポジションをどんどん築いていって欲しいと思います。
 
現在KURANDパートナーの蔵元さんで、一宮酒造さんや「さとこのお酒」を製造されている田端酒造さんなど、割合的には少ないですが、女性の蔵元さんも意外といらっしゃるんです。しかも元気に頑張っている蔵元さんが多いので。

私は作りはしていないのですが、やっぱり同じ女性蔵元としては応援していきたいです。少しでも、先駆けじゃないけど、なにかいい道筋や真似したいなって思えるようなことができたらいいなって思います。
 
あとは、このような形で男性とも違った、女性同士のつながりが代々できたらそれはすごく嬉しいことだなって思います。
 

家族経営だからこそ、できることがある


ーー家族で酒蔵を切り盛りされているという点で、良い点、良くない点について伺いたいです。
 
衝突は普通の酒蔵よりも多いんじゃないかと思います。家族なので、言いたいことはたくさん言いますね。でも家族だからこそ、「衝突したからやめた」とは言いませんし、どれだけヒートアップした衝突でもわだかまりは残らないのがいい点です。
 
酒蔵として、「続けていくこと」が一番の目標であるので、この仕事をやめて次に行こうっていうのは無理ですね。悪いところは仕事をして言い合いが増えたという点ですが、そこからの切り替えは家族だからこそ早いと思います。翌日はみんな残らないです。次の日にはやらなきゃいけない!となるので、すぐに切り替えできました。
 
ーー本音で言えるのがいいですね。会社だとなかなかそうもいかない部分もあると思うので…(笑)
 
自分たちがやらなくてはいけないという思いがすごく強いので、協力は全員でします。
 
例えばですが、私は都内で新販売をすることが多いのですが、在庫が切れてしまうことがよくあるんです。でも、社員の方にわざわざ蔵に戻って出荷して欲しいというのは普通は無理ですが、妹や母だからこそ頼みやすいんです。わがままや融通が利くのは家族だからだな、というのがあります。

ーー家族で仕事ができるのはお互いにリスペクトし合える存在だからですよね。
 
家族と働くのは良い面も悪い面も両方あります。しかし、小さな会社で、こういう「ものづくり」という点では、家族だからこそできることがすごく多いと思います。
 
ーー確かにそうですね。ものづくりは決まりやルールに則って上手くいくものでは無いので、家族といった柔軟性が必要だなって思います。
 
蔵に行こうと思う人は柔軟性が必要、といった考えの人が多いと思います。特に酒造りは朝夜関係なく、夜中に蔵をを見に来なければいけないという状況も出て来るので。そういった面ではうちの社員は頑張ってくれていると思います。
 
ーー酒造りにそこまで手をかけるのは完成したものが良いものであってほしいと考えるからなんでしょうか。
 
そうですね…いいものでないと自信を持って売れないんです。あと、小さな蔵は1個のタンクが失敗したら、1年間お酒が売れなくなっちゃうので、全てが真剣勝負です。失敗は許されないんです。もしタンクをダメにしてしまったら、原料やお金を全部捨てるようなものです。小さい蔵ならではの大変さはそこかな、と思います。
 

自由に、色々なお酒を楽しんで欲しい


ーー長谷川さんは日本酒飲まれますか?

飲みます!!
 
…でも、この仕事始めてから日本酒をよく飲むようになりました。20年前は日本酒専門店などはなかったので、ビール・サワー、ワインとかがメインでしたね。ですが日本酒業界に入ってからは日本酒を飲むようになり、今は日本酒ばかりです。

ーー―他のお酒とかも飲んで研究はされますか?
 
もちろん飲みます。
 
でも、家で飲むときは自分のお酒がいちばん多いです。体に合っている、というのもあると思うんですけど、疲れずにダラダラ飲めるので。
 
でも、外だといろんなお酒を飲むようにしています。知らないお酒から飲むようにしています。最初は新潟のお酒を中心に飲んでいましたが、今はそんなことはないです。KURAND SAKE MARKETにあるお酒も全部飲みたいなって思います(笑)
 
同じ蔵でも商品によっては違う味なのかな?という点とかも考えます。生産者なので、相手の生産者がどうやって作っているのかな…という点が気になりますし、考えながら飲んじゃいます。
 
ーー蔵元さんならではの飲み方ですね。では、最後に、長谷川さんにとって日本酒とは何かをお聞きしたいです。
 
人と人との壁を取っ払って繋いでくれたり、1人ならリフレッシュさせてくれたり、要は気持ちを軽くし、人を笑顔にしてくれるものだと思っています。お酒を飲まない人にはお酒って本当にいらないものですが、飲む人にはいるものだと思うんです。私はもちろん飲む人、必要な人なので、人生の楽しみであり、必要なものであり、天職だなって思います。和とか笑顔がキーワードになるのかなと思います。
 
あとは味もそうですが、料理や気分によって飲みたいものが異なるので、こういう味が好き!といった好みが私は特になくて…なので、こんな味があったんだ!という楽しみにもなるし、人生のスパイスのようなものだと思います。
  
ーーそれでは最後に、読者に向けて一言お願いします。
 
飲んでほしいというのが一番なんですけど(笑)日本酒だからこうやって飲もうって思わず、気軽に飲んでほしいなと思います。
 
和食じゃなくても色々な料理に合わせて、自分のスタイルで飲んでください!って思います。以前は日本酒だったら刺身といった和テイストなイメージだけではなく、本当に飲み方は自分の自由だと思います。自由な分、うんちくよりもその場を楽しんで、先入観もなく色々な種類のお酒を飲んでほしいですね。
 
ーーありがとうございました!
 


いかがでしたでしょうか。「ながおかのほし」に込められた思いや、家族経営だからこその良い点など、今回もとてもいいお話を伺うことができました!
 
女性の方はもちろん、男性の方にもぜひ「ながおかのほし」をお楽しみいただきたいです!
 
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1

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