「秋酒」「秋上がり」「ひやおろし」…これらの違いって一体なに? | KURAND(クランド)
鈴木 將央

「秋酒」「秋上がり」「ひやおろし」…これらの違いって一体なに?

2018/10/02

みなさんこんにちは!最近はすっかり涼しくなり、秋の陽気を感じますね!
 
そんな秋の季節になると、日本酒好きの皆さんは、「ひやおろし」「秋上がり」「秋酒」について見たり、聞いたりすることがあるのではないでしょうか。しかし、これらの意味を正確に説明できますか?
 
この記事では、違いがわかりにくい「ひやおろし」「秋上がり」「秋酒」について、それぞれ徹底的に解説します。これを見れば、秋に出回るお酒の疑問がすっきり解決します!
 

「ひやおろし」


 
秋口になって「冷や」のまま「卸す」(出荷する)ことを「冷(ひや)卸し(おろし)」と言います。搾りたての新酒を一度火入れを行ってから貯蔵し、貯蔵庫で夏のあいだ熟成させ、外気と貯蔵庫の温度が同じくらいになったころに出荷します。外気温が低くなってくると火落ちの危険性が少なくなるからです。
 
冬に搾ったまま卸した「生酒」がフレッシュな味わいであるのに比べ、「ひやおろし」は一度火入れを加えた後に、貯蔵庫で夏のあいだ寝かせてあるため、時間によって程よく熟成が行われています。そのため、絞りたての際の粗さが取れ、味わいにまろやかな丸みと、味わい深さとを楽しめるのが特徴です。

しかし、ひやおろしは江戸時代から使われている表現で、現代の冷蔵施設から考えると、あまり意味がなくなってしまっています。いずれにしてもこの時期のお酒は旨みののった味わい豊かなお酒であることに違いはありません。
 

「秋上がり」


 
「秋上がり」とは、夏を越えて秋になって香味が円熟し旨味がのった(熟成した、酒質が向上した)ことを指します。逆に、うまく熟成しなかった(酒質が向上しなかった)場合は「秋落ち」と言います。ひやおろしほど厳格な決まりはありませんが、夏の間の調熟により、味がのって、酒質が向上する意味合いが強いです。
 

「秋酒」


 
「秋酒」とは、大まかなお酒の区分です。基本的には「ひやおろし」、「秋あがり」を含んだ、酒蔵が秋限定で出荷するお酒です。つまり、「秋酒」に決まりごとは特になく、秋限定で楽しめるお酒です。
 

「ひやおろし」「秋上がり」「秋酒」についてのまとめ


 
現代では、酒蔵の冷蔵設備向上しているため、タンク内の火落ちの可能性はほとんどなくなりました。そのため、「ひやおろし」の定義も曖昧になっています。「秋上がり」や「秋酒」の表現を使ったり、そもそも秋酒と謳わない蔵元も増えています。
 

こんな豆知識も!


 
ちなみに「秋酒」は、9月から11月の間に出荷が始まります。この3か月の間でも、実は味わいと名称が異なります。
 

「夏越し酒(なごしざけ)」

9月に出回る日本酒を「夏越し酒(なごしざけ)」と言います。苦味・渋味がやわらいでおり、味わい深いですが、軽快さとまろやかさを合わせ持っています。
 

「秋出し一番酒(あきだしいちばんざけ)」

10月に出回る日本酒を「秋出し一番酒(あきだしいちばんざけ)」と言います。「秋酒」のなかでも、味のノリが良く、香りとのバランスがとれています。
 

「晩秋旨酒(ばんしゅううまざけ)」

11月に出回る日本酒を「晩秋旨酒(ばんしゅううまざけ)」と言います。3種類のなかでも特に円熟な味わいで、濃密なとろみが特徴です。長めに寝かせただけあって、旨味、まろやかさがぐんと上がっています。
 

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いかがでしたでしょうか。秋になるとよく耳にする「秋酒」に関連した単語について理解いただけたかと思います!
 
ぜひ、お友達や恋人、色々な方にドヤ顔でこれらの単語の意味を説明してみてくださいね。