日本酒の特撰、上撰、佳撰、、いったい何が違う?! | KURAND(クランド)
鈴木 將央

日本酒の特撰、上撰、佳撰、、いったい何が違う?!

2016/02/15

こんにちは。
皆さんは日本酒の特撰、上撰、佳撰の違いについてご存知でしょうか。

パック酒などでたまにみかけるこの表現。いったい何を表しているのか気になりますよね。純米酒、吟醸などの違いは分かりますが、この特撰、上撰といった言葉が何を表しているのかというところまでは、なかなか分かる方はいないのではないでしょうか。

そんな特撰、上撰、佳撰の違いについて説明していきましょう。

日本酒の級別制度

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特撰、上撰、佳撰について説明する前にまず、日本酒の級別制度について説明しなければなりません。

日本酒の級別制度とは

日本酒の級別制度とは、日本酒に階級を設けて上級の酒により高い酒税を課す制度のこと。1943年から施行され、1992年まで続きました。この級別制度では専門家などで構成された酒類審議会が日本酒の官能審査を行い、アルコール度数や酒質から判断し、品質の高いものから順に特級・一級・二級と区分されたのです。これが今の特撰、上撰、佳撰に繋がりました。

級別制度の終焉

徐々に、このようなアルコール度数に基づく級別・課税というシステムが、酒の品質の良し悪しと対応していないなどの理由で、制度に対する疑問の声が上がっていきました。そして次第に酒類審議会への審査を通さずに、大吟醸酒などの酒質の高いものを二級酒として流通させるメーカーが増え、級別制度はその存在意義をなくしていったのです。

そして1992年。とうとう日本酒の酒税は、 二級より高く一級より若干安い程度に統一されることになったのです。

特撰、上撰、佳撰の始まり

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税率を変更するという意味での級別制度はなくなりましたが、その変更にとまどう消費者も確かに存在しました。そこで各蔵元が独自に、特級、一級、二級という呼称に対応させた特撰、上撰、佳撰という名称を付けるようになったのです。

級別制度がなくなった後も、官能審査にって判別したお酒の品質基準として消費者が分かりやすいように、特撰、上撰、佳撰を掲載する酒造メーカーも多数存在しました。ただ、今では純米酒、吟醸酒などの特定名称、原料米、産地などによって消費者が自分で商品情報を見極めて選択できるような流れが主流となってきています。

特撰、上撰、佳撰による味の違い

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最後に、特撰、上撰、佳撰によって味がどのように違うのかという点について。これに関しては純米酒、本醸造酒といった国が定める特定名称と違い、呼称における厳密な条件はございません。

各蔵元が、原料米の品種や精米歩合などによって独自にランク付けし、表示しているものなので、明確に「特撰はこういったお酒」ということは言えないのです。もちろん全くデタラメという訳でもないので、お酒を選ぶ際の1つの参考にはなりますが、できれば吟醸酒、純米酒、本醸造といった厳密な定義のある特定名称の違いを覚えて、日本酒の味わいを判断できるようになるのがのぞましいですね。

まとめ

日本酒の特撰、上撰、佳撰についていかがでしたでしょうか。日本酒の歴史に関わって来る部分なので、少々話が難しかったかもしれませんね。昔の呼称ではありますが、今でも商品名として使用している蔵元さんもたくさんあるので、もしどこかでこれらの表示をみかけた際は昔の呼称の名残なのだということを念頭においたおいた方がいいかもしれません。
 
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