古代の高級酒である「僧坊酒」っていったいどんなお酒?

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こんにちは。
今回は日本酒に関する歴史的なお話。
 
古代より寺院にて造られていた「僧坊酒(そうぼうしゅ)」についてご説明します。
 
 

目次

 
 

僧坊酒とは?

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僧坊酒は平安時代から江戸時代に至るまで、大寺院で醸造された日本酒の総称のことを指します。平安時代初期まで日本酒は朝廷内で造られていたのですが、徐々に民間へ酒造りの技術が移行し、その際に造りの中心となったのが日本各地の大寺院だったのです。この大寺院で造られていた日本酒が僧坊酒なのですね。

禁欲で知られるお坊さんが酒造りなんて!と思われるかもしれませんが、当時の仏僧たちの間では、酒は「般若湯」という隠語で呼び親しまれており、酒造りは公然に行われていたのです。

 

僧坊酒は当時の最先端技術を用いていた?

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この僧坊酒ですが、実は世界的に見ても当時トップレベルの醸造技術を用いて造られていました。大寺院では遣隋使・遣唐使に加わった留学僧や、渡来僧などの知識人が、日本にもたらした知識をいち早く学ぶことができ、それら知識の中に酒造りに関わる農法や醸造技術が含まれていたため世界の最先端の醸造技術を実践することができたのです。

こうして各地の大寺院は僧坊酒によって大きな力をつけていくことになり、室町時代前期には全盛期をむかえます。しかし、戦国時代に入ると、織田信長に代表される戦国武将たちが、上記に挙げたような大寺院が持つ数々の力や利権を対抗勢力として恐れ始め、徹底的な弾圧を加えるようになり、僧坊酒の歴史も幕を閉じることになったのです。

 

現代でも飲める僧坊酒

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出典:http://www.amanosake.com/

現在では文献の中にその名を残すばかりの僧坊酒ですが、一部の酒蔵では僧坊酒の醸造技術を引き継ぎ、酒造りを行っています。大阪府河内長野市で酒を醸す西條合資会社は僧坊酒の醸造技術を用いて、室町~戦国時代当時の製法をできる限り忠実に再現した僧坊酒「天野酒」を製造しています。かの豊臣秀吉も愛飲したとされる古来より伝わる銘酒なのです。

 

まとめ

以上、僧坊酒についていかがでしたでしょう。古代の日本の酒造りの技術は素晴らしいものだったのです。世界に誇れる日本酒の醸造技術は今も変わっていませんね。

その日本酒っていつ造られたもの?日本酒の製造年月日に関するギモン

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皆さんこんにちは。
さて、今回のテーマは「日本酒の製造年月日について」です。
 
基本的に日本酒のラベルには必ず製造年月日が記載されています。この製造年月日ですが、具体的にいつを指しているのか皆さんはご存知でしょうか。
 
この製造年月日について詳しくご説明していきたいと思います。
 
 

目次

 
 

製造年月日=製造日ではない?

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さて、この日本酒のラベルに記載されている製造年月日ですが、この具体的にこの日付は日本酒がタンクから瓶へと移される「瓶詰め」された時点の日付になります。この瓶詰めという作業ですが、これは必ずしも日本酒が出荷される直前に行われるものではありません。中には瓶詰めした状態で数ヶ月、長くて数年貯蔵する場合があるのです。
 
ですので、製造年月日だけを見てこの日本酒は出荷されてからどれだけ経過しているのかを判断することはできないのですね。
 
 

何故製造年月日を記載するの?

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さて、この日本酒の製造年月日ですが、何故瓶詰めの時点の日付を表示するのでしょうか。それは酒税が課税されるタイミングと関係しています。昭和初期より日本酒は、出来た段階ではなく、出荷の段階で課税されるようになりました。つまり徴税する側からすると、いつ出来たかではなく、いつ出荷するかが知りたいため、瓶詰日の印字を義務づけるようになったのです。
 
しかし、今ではタンクではなく瓶詰めを行ってから貯蔵するというスタイルの造りも増えているため、製造年月日が出荷のタイミングと合わなくなることも増えてきているのですね。
 
 

日本酒は新しいほど美味しいという訳ではない

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ここまでで日本酒の製造年月日についてある程度ご理解いただけたかと思います。日本酒の瓶詰めのタイミングは出荷のタイミングとずれる可能性があるので、瓶詰めした状態で長期貯蔵された日本酒は、古い在庫商品なのではないかと誤解されてしまうこともあり得るのです。
 
しかし、日本酒は新酒の方が必ずしも美味しいとは限りません。日本酒は熟成をさせることで、新酒にはない複雑で深い味わいや、旨味が引き出されることもあります。貯蔵熟成は立派な製造工程のひとつなのですね。
 
ですので、必ずしも製造年月日が古いからといってその日本酒の品質が劣化している可能性が高い、とは決めつけられないのです。
 
 

まとめ

日本酒の製造年月日についていかがでしたでしょうか。製造年月日は日本酒の品質を判断する上での1つの指標にはなりますが、そのためにはキチンとどのタイミングの日付なのかを把握しておくことが大事ですね。
 
 

 
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あなたは知ってる?かつては一般家庭でも造られていた「どぶろく」から酒造りの自由化について考える

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皆さんこんにちは。

突然ですが、「どぶろく」と呼ばれるお酒をご存知ですか?いわゆるにごり酒に近いものなのですが、このどぶろくには日本の酒の歴史に関して重要な意味合いを持っているのです。

今回はこのどぶろくを通じて、酒造りの自由化について考えてみましょう。
 
 

目次

 
 

どぶろくってどんなもの?

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出典:どぶろく

どぶろくは、米を使った酒類では最も簡易な形態と言われ、米を発酵させた後に濾過しない濁った状態のものを指します。酒造メーカーから販売されているにごり酒は粗漉しなどで酒粕部分を取り除いているので本来のどぶろくとは異なるものとなっているのですね。
 
このどぶろくですが、簡単な道具があれば誰でも醸造可能なため、かつては各家庭、農家などでも一般に製造されていました。しかし、明治に入って酒税法が制定されると、どぶろくの自家醸造も禁止されたのです。この背景には日清・日露戦争で酒税の大増税を繰り返した際にその負担に耐え切れないとする醸造業者に増税を許容してもらうための保護策だったと考えられています。
 
今ではどぶろくの自家醸造は基本的に禁止されているのですね。
 
 

自家醸造の自由を求めた「どぶろく裁判」とは?

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かつてどぶろくの自家醸造、酒造りの自由化運動を推進し、1981年に著書『ドブロクをつくろう』を発表した前田俊彦氏が、1984年に酒税法違反容疑で起訴されるという出来事が起こりました。

裁判は最高裁にまで持ち込まれましたが、「製造理由の如何を問わず、自家生産の禁止は、税収確保の見地より行政の裁量内にある」という理由で1989年12月14日に前田氏の有罪判決が下されることになりました。

どぶろく製造の自由化には届きませんでしたが、前田氏の主張である「食文化の一つであるどぶろく醸造は、憲法で保障された人権における幸福追求の権利である」との考えは1つの酒造りの自由化において一石を投じることとなったのは間違いありません。

 

どぶろくが醸造可能な「どぶろく特区」って?

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さて、ここまででどぶろくを自家醸造するのは犯罪になるという話をしてきました。しかし、日本にはどぶろくの自家醸造を許可された「どぶろく特区」なるものが存在するのです。

このどぶろく特区ではどぶろく製造と、飲食店や民宿等で、その場で消費される場合に限り、販売も許可されています。ただし、基本的には地域振興という目的で特別な許可を下ろしており、自家醸造の自由化と言うにはまだまだ遠い道のりですね。

どぶろく特区一覧

 

まとめ

どぶろくの歴史についていかがでしたでしょうか。今回はちょっと違った視点から酒造りについてご紹介しましたが、日本酒を國酒として広めていくためにはこういった自家醸造の自由化も1つの論点になってくるのではないかと思います。酒呑みにとってはいつか自分でお酒を造ってみるという行為が気軽にできるようになると良いですね。
 
 
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日本酒好きだけどお酒が弱い…そんな方のための日本酒で酔わないための飲み方のコツ

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皆さんこんにちは。秋も深まり日本酒のおいしい季節がやってきましたね。飲みたいお酒はたくさんあるけど、お酒にあまり強くないという方はやきもきするかもしれません。

そこで今回はなるべく酔わずに日本酒を飲むコツをお伝えします。

空きっ腹でお酒を飲むのは避ける

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これはどんなお酒を飲む時も一緒ですね。いくら美味しい日本酒でも酒だけ飲むというのは避けて、かならず何かつまむようにしましょう。チーズやナッツなど、アルコールの吸収を抑えてくれるような脂肪分の多い食べ物がオススメです。

燗酒で悪酔い防止

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お燗酒で何故悪酔い防止になるの?と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、これにはしっかりとした根拠があります。
 
アルコールは基本的に体温と同じぐらいの温度になって体に吸収されます。ですので、冷酒などは飲んでもすぐにアルコールが体に吸収されず、胃に入ってしばらくして一気にアルコールが吸収される形になります。

それに比べ、燗酒は飲んだらすぐにアルコールが体吸収されるため、アルコールが一気に回る心配がなくなります。燗酒なら適量を把握できるので、適度なところでストップすることができるのですね。

和らぎ水はやっぱり大事

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基本的には飲んだ酒の量と同程度の水を飲むということを心がけるだけで、かなり酔いにくくなります。水なら酒の味が悪くなるということもないので、どんどん飲んでください。

まとめ

日本酒で酔わないための飲み方のコツについていかがでしたでしょうか。お酒が弱いという方でも、できれば色々なお酒を飲み比べてみたいですよね。これらのポイントを抑えてなるべく酔わずに日本酒を楽しみましょう。
 
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※この記事は2017年5月10日に更新しました。

何故そこまで高価なの?プレミア価格のお酒が生まれる訳について

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こんにちは。
皆さんはいわゆるプレミアのついたお酒を飲んだことはございますか?
 
たまにディスカウントストアや量販店などで十四代や久保田、越乃寒梅などの銘柄が数万円という価格で販売されてることがありますよね。これっていったいどういう仕組みなのでしょうか。
 
今回はそんなプレミア価格のお酒が生まれる理由についてご説明していきたいと思います。
 
 

目次

 
 

何故プレミア価格の酒が生まれるのか?

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まずはいわゆるプレミア価格のお酒が何故生まれるかについてご説明していきましょう。一般的にお酒が蔵元で生産され、消費者の手に届くまでには
蔵元(メーカー) → 問屋 → 小売店(酒屋、量販店) → 消費者
という流れが一般的です。
 
基本的にはメーカー側で標準小売価格を定め、特定の問屋・小売店へお酒を卸し、一般消費者に向けて販売されます。しかし、生産量が限られいわゆる「幻の酒」としてプレミア価値がついているものは流通の段階で「ブローカー」と呼ばれる業者が介入するパターンが発生します。
 
そうなると、メーカー側の提示した定価価格よりも遥かに高値でお酒が販売されるようになるのです。これがいわゆるプレミア価格の酒となります。世間的に有名な銘柄でなくとも、メディアなどで話題になったりすると急に価格が上昇することもありますね。
 
 

プレミア価格の酒は「買い」なのか?

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さてプレミア価格の酒が生まれる理由については分かりました。一般的に考えて、物価が需要と供給によって決まるのであればプレミア価格のお酒にはそれだけの価値がある!と思われる方もいるかもしれませんね。
 
しかし、プレミア価格のお酒がその他一般価格で販売されているお酒よりもずっと美味しいのか?と問われればそこは断定できません。市場で認知されている「幻の酒」はいわゆる「お酒の味そのもの」よりも「希少性」に重きが置かれている場合があるからです。
 
そしてその希少性は蔵元側の思惑ではなく、流通を担う側の仕掛けたものである可能性も考えるべきでしょう。
 
実際のところプレミア価格のついたお酒にそれだけの価値があるかどうかは一般消費者である自分自身の目で判断するしかないと言えます。基本的にはメーカー側の提示する定価価格よりも高値で販売されている場合は、プレミア価格が付いています。
 
有名銘柄は定価販売できる「特約店」と呼ばれる酒屋が限られているということもあり、こういったプレミア価格で購入せざるを得ないという状況もありますね。
 
 

プレミア価格の酒より酒屋さんのオススメを

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ここまででプレミア価格のお酒の背景が理解できたかと思います。実際プレミア価格で販売されることがあるのは一部の有名銘柄だけで、全国の地酒は基本的に定価で販売されています。美味しいお酒を安く手に入れたいというのであれば、やはり信頼のおける酒屋さんにオススメを聞いてみることが一番です。
 
世の中に出回っている有名銘柄以外にも良心的な価格で美味しいお酒は数多く存在します。そんなお酒を自分で探し当てるのもまた酒呑みの醍醐味の1つですね。
 
 

まとめ

お酒のプレミア価格についていかがでしたでしょうか。日本酒は他のお酒に比べ取り扱いの難しいお酒です。ディスカウントストアや量販店ではプレミアの日本酒がひどい保存状態で扱われていることもあります。せっかく高値で買った日本酒でも品質が劣化していたらショックですよね。
 
美味しいお酒を購入したいということであればしっかりと販売者の質を見極めることも重要ですね。
 
 

 
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日本酒を世界に発信しよう!「ENJOY JAPANESE KOKUSHU」プロジェクトとは?

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こんにちは。
今回は「ENJOY JAPANESE KOKUSHU」についてのお話。
 
日本酒の国内需要が低迷するなか、日本の国家戦略室により始まった日本酒を海外に広めようというプロジェクト「ENJOY JAPANESE KOKUSHU」についてご説明していきましょう。
 
 

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「ENJOY JAPANESE KOKUSHU」とは?

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ENJOY JAPANESE KOKUSHU」とは何なのでしょう。基本的には日本独自の酒文化である日本酒・焼酎を海外に発信していくためのプロジェクトと言っていいと思います。日本の地域活性化、外国人観光客の誘致、日本酒・焼酎の社会全体での認知度の向上など、目的とし官・民が連携し発足したプロジェクトなのです。
 
主に日本酒の海外輸出促進・海外での認知度向上が大きな目標と言えそうですね。
 
 

「ENJOY JAPANESE KOKUSHU」立ち上げの背景

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「ENJOY JAPANESE KOKUSHU」の立ち上げ背景には日本酒の国内需要の低迷も多きいです。国内の清酒需要は約10年前と比較し、35%以上も落ち込んでいます。
 
しかし、海外輸出に関しては日本酒ブームの影響などもあり、追い風となっています。旭酒造の獺祭のような成功例もあり、海外市場への注目は高まっています。中長期業の多い酒造メーカーの輸出支援を行う取り組みによって日本酒の海外進出を手助けしていくのがプロジェクトの中心と考えていいまもしれませんね。
 
 

「ENJOY JAPANESE KOKUSHU」の取り組み

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最後に「ENJOY JAPANESE KOKUSHU」の取り組み内容についてご紹介します。基本的には、「政府等主催行事での日本酒・焼酎の効果的活用」、「各省庁から所管機関・産業界への各種行事での日本酒・焼酎の活用要請等」を行います。
 
その他、海外を中心に日本酒・焼酎を含む國酒の展示会なども積極的に開催しています。各省庁では中小の酒蔵の輸出支援、海外への広報活動などを中心に行っていますね。
 
 

まとめ

日本酒を世界に発信する「ENJOY JAPANESE KOKUSHU」についていかがでしたでしょうか。実際このような取り組みがあること自体もなかなか知られていないのではないかと思います。日本酒の海外市場の動きは今後も目が離せませんね。
 
 

 
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温度によって日本酒の味はこんなに変わる!温度帯別日本酒の味わいの特徴

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こんにちは。
 
皆さん普段どんな風に日本酒を飲んでますか。お燗しか飲まないという方もいれば、冷酒派、常温派などそれぞれのこだわりがあるかと思います。日本酒は飲む温度によって味わいが大きく変わるのが特徴。
 
今回はそんな日本酒の温度帯別の味の特徴についてご説明していきましょう。

もろみに灰を入れて造られる「灰持酒(あくもちざけ)」とは?

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こんにちは。
突然ですが、皆さんは「灰持酒(あくもちざけ)」と呼ばれるお酒をご存知ですか。
 
もともとは祭り事などで神にささげる酒として古来より伝わっているものなのですが、今でも一部の地方では伝統品として生産されているところもあります。
 
今回はそんな灰持酒について詳しくご説明していきましょう。
 
 

目次

 
 

灰持酒とは

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「灰持酒」は製造工程で醸造したもろみに「灰」を混入させることによってできる日本酒の一種。故に「灰持」酒と呼ばれるのです。もともとは酒を長期保存するための製法。灰を加えることで腐敗の原因となる火落ち菌などの好酸性の細菌の育成が阻害されるため、長期にわたって保存が可能なのです。
 
更に灰を加えると、酒の成分であるアミノ酸と糖のアミノカルボニル反応が起こり次第に赤みを帯びた色合いになり、独特の風味も醸し出されます。
 
今ではより火入れなどの効果的な方法で長期保存が可能になったので、灰持酒が造られることは減ってきましたが、一部の地方ではお祝いごとなどで飲まれることもあります。
 
 

灰持酒の歴史

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出典:http://www.akazake.com/dasijiru/
 
灰持酒の歴史は古く、平安時代の「延喜式」の中の記述にまでさかのぼることができます。原型は平安時代から醸造されていた御神酒の一種である「黒酒」とされており、これは米麹に飯と水を入れて発酵させた後、常山木の根の灰を加えることによって造られています。
 
温暖な西日本では日本酒を長期保存するための方法として伝わり各地で醸造され続けていました。戦時統制により原料の供給を絶たれたため一時途絶えてしまいましたが、後に復活し今に至っています。
 
 

代表的な地方の灰持酒

最後に代表的な地方の灰持酒を2つご紹介します。
 

赤酒

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出典:http://kumanago.jp/blog/2012/01/15/post-29.html
 
赤酒(あかざけ)」は熊本県で生産されている灰持酒。濃厚な褐色をしているためこのように呼ばれています。原料米にはもち米が使用され、水の量を減らして仕込まれます。うま味成分が豊富で料理酒として重宝されることが多いですね。
 

地伝酒

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出典:http://ameblo.jp/igatake0849/entry-11471181766.html
 
地伝酒(じでんしゅ)」は出雲地域で古くから伝わってきた灰持酒。赤酒と同じで料理酒として重宝されることが多いです。出雲の食文化には欠かせない酒となっています。
 
 

まとめ

灰持酒」についていかがでしたでしょうか。地方の一部でしか造られていないまさに伝統の酒ですが、近年では料理酒として注目を集め始めているようです。是非機会があったらチャレンジしてみてください。
 
 

 
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日本酒の「鬼ころし」、何故こんなに同じ銘柄が多いのか?

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こんにちは。
酒好きな皆さんであればもちろん「鬼ころし」という銘柄についてご存知かと思います。
 
この鬼ころし、日本全国どこに行ってもみかける銘柄ですよね。今回はこの鬼ころしという銘柄が何故こんなに存在するのかについてご説明していきましょう。
 
 

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鬼ころしの由来

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日本全国で100種類以上にも及ぶ「鬼ころし」という銘柄。そもそもの由来は「鬼を殺すほど辛い酒」という意味から来ています。まさに辛口の日本酒の代名詞的な存在なのですね。
 
他には「人の心の内にひそむ鬼をころす酒」という意味から来ている場合や、「鬼のように頑丈な男でも酔い潰れてしまう」ほど良いお酒という意味から来ている場合もあります。
 
 

何故鬼ころしは多いのか?

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出典:http://yanagy.jp/ponsyu/oni/l_etcyu_onikoroshi.html
 
ここで今回の本題です。何故鬼ころしの名を持つお酒が多いのでしょう。実はこの「鬼ころし」という銘柄。最初に付けた酒蔵が商標登録を行わなかったため、様々な蔵が同じ名前の商品を発売し始めたのです。このことによって、どこも鬼ごろしという名前を独占することができず、現在の辛口パック酒の代名詞的な立ち位置になったのですね。
 
 

鬼ころしはマズいのか?

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さて、この鬼ころしですがもう1つ名前の由来があります。それは「鬼を殺すほど粗悪で悪酔いのする酒」という意味です。もともと安価なパック酒に用いられることも多いので、鬼ころしは安酒で悪酔いするというイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし、実際は上記にもあげたように必ずしもマイナスイメージから生まれたという訳ではありません。
 
 

まとめ

「鬼ころし」についていかがでしたでしょうか。全盛期に比べ鬼ころしの銘柄の数も随分減ってしまいましたが、美味しい鬼ころしを造っている蔵元さんも数多く存在するので、名前のイメージにとらわれずに機会があれば飲んで見てください。
 

 
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ビールやワインとは違う?日本酒の発酵方法である「並行複発酵」とは?

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こんにちは。
皆さんはビールや日本酒、ワインなどでお酒の発酵方法が違うことをご存知でしょうか。日本酒の発酵方法は「並行複発酵」と呼ばれ数あるお酒の中でも珍しい方法なのです。
 
今回はこの「並行複発酵」についてご説明していきましょう。
 
 

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並行複発酵とは?

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まずお酒というのは酵母と糖分によるアルコール発酵によってできるというのは皆さんご存知かと思います。日本酒の原料である米には糖分が含まれていないので、まずは米に含まれるデンプンを糖に変える「糖化」という作業が必要になってきます。
 
この糖化とアルコール発酵を同時に行う発酵方法を「並行複発酵」と呼ぶのです。酵母がアルコールを作り出すにはその約2倍の量の糖分が必要になります。しかし、一度に全ての糖分が供給されても、糖の濃度が高くなり酵母が糖を消費する効率が低下するため発酵はうまく進まないのです。日本酒の場合はこの糖化とアルコール発酵を同時に行うことによってバランス良く発酵を進めているのです。
 
 

並行複発酵によってできるお酒の特徴

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並行複発酵によってできるお酒の特徴に「アルコール度数が高い」というのがあります。糖化の影響によってできたブドウ糖を酵母がすぐにアルコールに変えるため、効率よく発酵を進めることができるためです。並行複発酵によってできる日本酒は発酵が終わった段階で約20度近くものアルコール度数になります。
 
これは醸造酒の中では非常に高いアルコール度数になります。
 
 

日本酒以外の並行複発酵を採用しているお酒

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日本酒以外にも並行複発酵を採用しているお酒があります。下記でいくつかご紹介していきましょう。
 

紹興酒【中国】

別名黄酒とも呼ばれる中国の醸造酒。主にもちごめを利用して造られる。
 

マッコリ【韓国】

韓国における大衆向けのお酒。日本のどぶろくに相当し、乳酸菌飲料のような酸味とシュワっとした炭酸が特徴です。
 

ブボッド【フィリピン】

フィリピンで造られている米からできたお酒。フィリピンの山岳地帯で造られている。
 
 

まとめ

日本酒の発酵方法である「並行複発酵」についていかがでしたでしょうか。今回はちょっと難しい内容でしたね、、。こういったお酒の発酵方法によってそれぞれどういった特徴のお酒が生まれるのかを調べてみるのも面白いかもしれませんね。
 

 
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たっぷり飲めてうれしい?貧乏臭い?日本酒の注ぎこぼしはアリかナシか

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こんにちは。
今回のテーマは日本酒の「注ぎこぼし」について。
 
居酒屋などで日本酒をコップに入れる際、下に桝や受け皿を置き、溢れるように日本酒を注ぎますよね。これを「注ぎこぼし」というのですが、この注ぎこぼしの是非についてちょっと考えてみたいと思います。
 
 

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注ぎこぼしはどうして始まった?

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この日本酒を注ぎこぼすという飲み方。もともとは下町の飲み屋などで、日本酒を杯に注ぐ際に表面張力で溢れそうなほど注ぐのがお店側のサービスとして一般的でした。それがいつからか溢れるほど注ぐのが粋!という認識になり、どうせこぼすのであれば受け皿を敷こうということで今の注ぎこぼしの形になったのです。
 
お店側の粋な計らいから生まれた文化なのですね。
 
 

注ぎこぼしに対する反応

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コップ酒の文化として居酒屋から広まった注ぎこぼしですが、最近ではあまり良い反応を示さない方も多く、賛否の分かれる飲み方のようです。反対意見としては下記のようなものがありますね。
 

皿や枡に入ったグラスの底が汚そう。汚い底にくっついた酒を飲まされるのが嫌だ。

吟醸酒などの繊細なお酒に対して失礼

グラスに口を近づけて音を立ててすするのが下品

 
確かにどれも一理あると感じるものばかりですね。この辺りは時代の変化もあるのでしょうか。
 
 

注ぎこぼしに反対した獺祭の取り組み

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出典:http://www.yohkoyama.com/archives/7580
 
皆さんご存知の獺祭。そちらの蔵元旭酒造の社長はこの注ぎこぼしの文化に反対し、ワイングラス型の日本酒専用の酒器を開発しています。一杯の量もしっかりと決めており、ちょうど90mlになるところ星型のマークが付いています。
 
日本酒をワイングラスで飲むというのも、また色々と賛否が分かれるところではあるかもしれませんが、日本酒にも多様な飲み方のスタイルがあっていいかもしれませんね。
 
 

まとめ

注ぎこぼしの是非についていかがでしたでしょうか。確かに色々と賛否の分かれる部分でありますし、酒飲みの方からすればそんな細かいことは気にするな!と反発されそうでもあります。どちらが正しいという形ではなく、個人の好みに合った色々な飲み方をお店側で提案できれば一番良いのかもしれませんね。
 
 

 
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日本酒をワイングラスで楽しもう!「ワイングラスで美味しい日本酒アワード」とは?

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こんにちは。
皆さんは「ワイングラスで美味しい日本酒アワード」についてご存知でしょうか。最近はワイングラスで日本酒を飲むことも増えてきましたが、そこから更にワイングラスで飲むと美味しい日本酒を選出しよう!というのがこの「ワイングラスで美味しい日本酒アワード」なのです。
 
今回はそんな「ワイングラスで美味しい日本酒アワード」について詳しくご紹介していきましょう。

味のバランスをとるために欠かせない、日本酒の「割水」とは?

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こんにちは。
皆さんは日本酒の「割水」という言葉をご存知ですか。日本酒の味わい調整において欠かせない工程の1つなのですが、具体的にどのようなことをするのかイマイチピンとこないですよね。
 
今回はそんな「割水」について詳しく説明していきましょう。
 
 

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割水とは

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「割水(わりみず)」とは熟成のための貯蔵タンクから出された酒へ、出荷の直前に水を加える作業のことを指します。単に「加水調整」と呼ばれることもあります。要は「水で割る」から割水なのです。割水を行っていない日本酒は「原酒」と呼ばれます。ラベルに原酒と書かれている日本酒を見かけたらこの割水を行っていない日本酒だと判断していいでしょう。
 
ちなみに焼酎の製造工程ではこの作業を「和水(わすい)」と読んでいます。
 
 

割水の目的

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水を加えることが割水だとしたらその目的は何なのでしょうか。基本的には「味わい・アルコール度数の調整」というのが大きな目的です。日本酒は原酒のままだとアルコール度数が高く、20度近くにもなります。一般的にアルコール度数は大体15〜16%が飲みやすいとされており、水を加えることによってアルコール度数を下げる必要があります。
 
 

アルコールが強いなと思ったら!飲む前にも割水?

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割水は基本的に蔵元の方で消費者が飲みやすいように調整するものですが、味の好みは人それぞれ。お酒の弱い方にはちょっとアルコール度数が強すぎたり、味が濃すぎて飲み疲れしてしまったりといったことがあるかもしれません。
 
そんな時は焼酎のように日本酒を水で割ってアルコール度数を調整することをオススメします。下記に、調整したアルコール度数になるまでどのぐらいの水を加えれば良いかがすぐに分かる方程式を掲載しましたので参考にどうぞ。
 
元のお酒の量(ml)×元のお酒のアルコール度数(%)÷調整したいのアルコール度数(%)= 加えるべきお酒の量(ml)
出典:http://www.tenon.jp/5.html
 
 

まとめ

以上、日本酒の「割水」についていかがでしたでしょうか。最近は無濾過の生原酒が流行ったりしていますが、割水というのは決してお酒の水増しという訳ではなく、飲みやすくするためのものなのだということを認識しておいていただけると幸いです。
 
 

 
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お酒を凍らせちゃう?ひんやりおいしい凍結酒のススメ

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こんにちは。
以前、日本酒をシャーベット状に凍らせるみぞれ酒に関する記事を書かせていただきました。実はこれ以外にも凍らせた状態で販売される日本酒が存在するのです。そういったお酒を「凍結酒」と呼びます。
 
今回はこの「凍結酒」について詳しくご説明していきましょう。
 
 

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凍結酒とは?

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凍結酒とはその名の通り「凍らせた酒」のこと。特に日本酒で、火入れを行わない生酒を凍らせることが多いです。凍らせることで、ヒンヤリとした食感を味わえるというものありますが、流通中に品質の劣化がおきにくくなるという効果もございます。更にしぼりたての生原酒を瞬間凍結させることにより、生酒に含まれる酵素を眠った状態にして保存することができるため、しぼりたての状態を楽しむことが可能になります。
 
飲む際には、完全に溶ける前の細かい氷が混ざったみぞれ状で味わうのが美味しいですね。
 
 

凍結酒の飲み方

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カチカチに凍った凍結酒はそのままじゃとても飲めません。まずはぬるま湯などに漬けて、徐々に溶かしながらちょうど氷と溶けた部分が半々になるくらいの状態で混ぜあわせ、みぞれ状にしたものを味わうのがベストです。シャリシャリな食感を楽しめますよ。
 
 

どんな凍結酒が販売されているの?

最後にどんな凍結酒が販売されているのか、いくつかご紹介していきましょう。
 

福寿 凍結酒

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出典:http://blog.shushinkan.co.jp/2010/05/vol.html
 
神戸の蔵元「福寿」の凍結酒です。しぼりたての生原酒を瞬間凍結させた夏にぴったりのお酒ですね。
 

銀河鉄道 長期熟成酒 純米大吟醸 生酒 凍結酒

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出典:http://www.47news.jp/feature/sake/2014/04/1543.html
 
愛媛県亀岡酒造の「銀河鉄道」。なんと長期熟成酒を凍らせたものなのです。冷凍の状態で長期保存されており、それをそのまま出荷したもの。辛口な味わいが特徴です。
 

萬歳楽 白山氷室

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出典:http://www.shop-manzairaku.jp/SHOP/17611.html
 
石川県小堀酒造店の「萬歳楽 白山氷室」。生の純米吟醸酒を凍らせたものです。地元の風物詩である「氷室の日」をモチーフにしています。
 
 

まとめ

凍結酒のススメについていかがでしたでしょうか。凍らせた状態で販売されているお酒というのはあまり馴染みがないかもしれませんが、新鮮な生酒の鮮度を保った状態で飲めるので、是非機会があれば飲んでみてください。ギフトとしても喜ばれそうですね。
 

 
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日本酒の重要な工程の1つ「濾過」について

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こんにちは。
皆さんは日本酒のラベルに「無濾過生原酒」などという言葉が記載されているのをご覧になったことはありませんか。季節限定酒などではよくそういった文言が記載されてますよね。
 
今回はこの「無濾過生原酒」という言葉の中の「濾過」という言葉に注目してご説明していきます。

用途別日本酒造りに使われる米、「麹米」、「掛米」、「酒母米」の違い

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こんにちは。
日本酒のラベルによく、掛米◯◯、麹米◯◯などといった形で使用されているお米の銘柄が記載されていることってありますよね。
 
この時に出てくる「掛米」や「麹米」といったキーワードですが、それぞれどんな意味なのかまで分かる方はなかなかいないと思います。
 
そこで今回はこの掛米や麹米などの日本酒造りに使用されるお米の使われ方をご紹介していきます。
 
 

目次

 
 

麹米とは

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麹米とは米麹を造るために使用する白米のこと。麹米を蒸して「蒸し米」にしたものに、麹菌を繁殖させ、でんぷんを糖化させることができるものが「米麹」となります。酒造りの工程で麹菌が分泌する酵素がでんぷんをブドウ糖などに分解し、ブドウ糖は酵母菌によってアルコールへと変わっていくのです。
 
要するに「米麹の元となるお米」のことですね。
 
ちなみに、麹米に関しては全て「酒米」が使用されるのが一般的です。
 
 

掛米とは

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蒸した後、放冷され、直接もろみに仕込まれるお米です。掛米には麹を振りかけず、直接醪の中に投入されます。すでに発酵が進んでいる醪に米を投入するので、掛米は溶けて酒になります。この際、一度に大量の米を投入すると醪内のバランスが崩れ発酵に悪影響が出るので、何回かに分けて投入されるのが一般的です。
 
この掛米には酒米以外の米が使用されることも多いです。
 
ちなみにこの工程を段仕込みと呼ぶこともあります。
 
 

まだまだある米の用途!酒母米とは?

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基本的に酒造りに使用される米の用途は上記の麹米と掛米の2種類になります。しかし、その他にも「酒母米」と呼ばれる用途が存在します。これはこれは酒造りの際の酒母に使用される米で酒造り全体から見れば大体7〜10%ほどになります。
 
下記に米の用途ごとの使用率の割合をまとめました。
 

用途 割合
麹米 20~23%
掛米 70~73%
酒母 7〜10%

 
 

まとめ

日本酒のお米の用途についていかがでしたでしょうか。一口にお米と言っても複雑な日本酒造りの工程の中では色々な役割があるのですね。掛米、麹米で別々のお米が使用されている場合はそれぞれどんな品種の米なのかチェックしてみるといいですよ。
 
 

 
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蔵人の登竜門!歴史ある日本酒のコンクール「全国新酒鑑評会」とは?

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こんにちは。
酒屋などで日本酒を購入する際に「全国新酒鑑評会で金賞受賞した蔵元!」などという謳い文句で売り出されている日本酒を見たことはありませんか?
 
なんとなく大きな賞をもらってるんだなーということは分かるかもしれないですが、この「全国新酒鑑評会」がどのようなものなのかご存知でない方も多いと思います。
 
そこで今回はこの「全国新酒鑑評会」について詳しくご説明していきましょう。
 
 

目次

 
 

全国新酒鑑評会とは

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出典:http://www.fullnet.co.jp/zenkoku_shinsyu_kanpyokai/
 
全国新酒鑑評会とは、酒類総合研究所(旧・国税庁醸造研究所)が主催するお酒のコンクール。明治44年に開始されたこのコンクールは以来80年以上にわたって続いてきました。
 

明治の近代化の中で生まれた鑑評会

鑑評会がスタートした明治という時代は、近代化が何よりの急務とされており、その中で酒造業も奨励されたため、明治初期には、全国規模で造り酒屋が一挙に増えました。そこで、本格的にいいお酒を造っていかなければ消費量も増えないと、日本酒の研究をする国立の醸造試験場も設置されました。そこで地域産業振興のために、明治半ばの20年代に最初の品評会が開かれたのです。その後、様々な品評会が盛んに各地で開催されるようになりましt。
 
こうした中、全国規模のお酒のコンクールがスタートしたのは明治40年代に入ってからのこと。日本醸造協会が主催する「清酒品評会」が明治40年に、その4年後の明治44年には、醸造試験場が主催する「全国鑑評会」が開かれ、これが今に続く鑑評会のもととなったのです。
 
全国新酒鑑評会は新酒を全国的に調査研究することにより、製造技術と酒質の現状及び動向を明らかにし、もって清酒の品質向上に資することを目的としており、事実この全国新酒鑑評会によって酒造技術は著しく向上し、現在の日本酒の酒質を築いてきました。
 
 

鑑評会の概要

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さて、この全国新酒鑑評会では日本酒をどのように評価しているのでしょうか。
 

出品酒は製造場につき1つ

全国新酒鑑評会にはどんな蔵元でも出品することが可能です。各蔵元が鑑評会に出せるお酒の数は、酒造免許をもつ製造場(蔵)につき1つ。ですので、いくつもの製造場(蔵)をもつ大きなメーカーは複数の酒を出品でき、1つの蔵しかない小さな蔵元は1点しか出せない、ということになります。
 

審査の流れ

全国新酒鑑評会には、まず「予審」と呼ばれる審査があります。これは予選みたいなもので、予審を通ったものは、すべて「入賞酒」となるのです。そこから更に、「結審」と呼ばれる審査が行われ、そこを通過した日本酒だけが「入賞酒の中でも特にすぐれたお酒」と認められ「金賞」となります。
 

受賞酒の審査方法

審査では各審査員がきき酒をし、香りや味、香味の調和など品質内容について、規定項目を五感を駆使して見ていきます。また、同時に酸度や香気成分などについての「科学分析」も行われます。審査員は酒類総合研究所、国税庁や国税局の鑑定官室、各県醸造試験場等などの技術関係者や、有識者など、いわば酒のプロ中のプロ達なのです。
 
ちなみに、これらの審査結果は、品質の特性や問題点を明確にした上で、各出品者にかえされ、その後のお酒造りに役立てられています。しっかりと業界の発展ために役立つ取り組みとなっているのですね。
 
 

鑑評会の出品酒は購入できる?

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最後に皆さんが気になるであろう「鑑評会の出品酒は購入できるかどうか?」についてご説明します。昔はどの蔵元も、出品酒は品評会・鑑評会で競うためだけに造られた特別なお酒として造っていたため、一般の方が購入するということは不可能でした。
 
ただ、昭和50年代以降日本酒の吟醸酒が一般に浸透するようになってからは、それぞれの蔵元の一存で一般に販売されることも増えてきたのです。ただし、当たり前ですがどれも貴重な限定酒なので品切れが多く、そういった意味ではなかなか購入するのも難しいかもしれません。
 
 

まとめ

全国新酒鑑評会についていかがでしたでしょうか。まさに酒造りを行う蔵人にとってはここでどれだけの高評価を得られるかが大きな意義となっています。毎年どんな蔵の日本酒が賞を受賞しているかチェックしてみても面白いかもしれませんね。
 
 

 
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知っててトクする豆知識!日本酒のラベルに記載されているBYとは?

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こんにちは。
突然ですが皆さんは日本酒のラベルに記載されている「BY」という言葉の意味をご存知ですか?最近は24BYなどどいった形でラベルに記載されている日本酒も増えてきました。今回はそんなBYの意味について詳しくご紹介していきましょう。
 
 

目次

 
 

BYの意味

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BYとはすなわち「Brewery Year」を略したもの。Breweryは日本語で「醸造」という意味なので、「Brewery Year」はそのまま「醸造年度」という意味になります。24BYなどと表記されたいたら、平成24年度に醸造された日本酒ということになるのです。ちなみに日本酒の場合は「酒造年度」などど言う形で表記されることもあります。
 
このBYですが24BYと書かれていた場合、平成24年の1月から12月の間に造られた日本酒のことだと思われるでしょう。しかし実際は違います。24BYと書かれていた場合、「平成24年7月から平成25年6月の間」に醸造された日本酒のことを指すのです。ちなみにこのBYはラベルに表記するものではなく、もともと生産の見込み申告のために用いられるもの。日本酒の他にも焼酎、みりん、果実酒などがこのBYという表記を使用しております。
 
 

何故BYを表記するのか

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さて、最近ではラベルに大きく22BYなど醸造年度が記載された日本酒が増えてきました。昔に比べてBYを表記する日本酒が増えてきた背景には「熟成酒」という概念が広まったことが上げられます。もともと日本酒は新酒の状態で飲みきってしまうのが普通だったので、醸造年度などをあえて表示する必要がなかったのですね。
 
今では日本酒の長期熟成酒なども出まわるようになり、1年以上熟成させることによってより味わいに深さが出るような造りの日本酒も増えてきたのでBYの書かれた日本酒も珍しくなくなってきましたね。
 
 

BY以外の年度表示方法

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さて、日本酒のBYの説明をさせていただきましたが、日本酒にはBY以外にも年度を表す方法がいくつか存在します。基本的にラベルに記載されるのはBYですが、参考までにBY以外の年度表示方法を下記にまとめました。
 

酒造年度(BY=Brewery Year)

7月1日~翌年6月30日
 

暦年(CY=Calendar Year)

1月1日~同年12月31日
 

会計年度(FY=Fiscal Year)

4月1日~翌年3月31日
 

米穀年度(RY=Rice Year)

11月1日~翌年10月31日
 
 

まとめ

日本酒のBYについていかがでしたでしょうか。日本酒の熟成酒が好きな方はBYが記載されているものがないか是非チェックしてみることをオススメします。
 
 

 
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水ではなく酒で仕込んだ日本酒?貴醸酒とは?

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こんにちは。
皆さんは「貴醸酒」という酒をご存知ですか?あまり聞き慣れない言葉だと思います。知ってるとしても、とりあえずなんとなく甘口の酒というイメージを持っているぐらいだと思います。
 
今回はこの「貴醸酒」についてご紹介します。

こんな香りがしたら要注意!日本酒の劣化臭とは?

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こんにちは。
日本酒と言えば吟醸酒のフルーティーな吟醸香や、熟成酒の奥深い熟成香など、様々な香りを感じることができるのも1つの特徴です。
しかし、中には製造工程や品質管理の問題で日本酒の質が劣化した場合、独特な「劣化臭」が発生することがあります。
 
今回はそんな日本酒の劣化臭について詳しくご説明していきましょう。