
なぜKURANDでは業界で人気な銘柄を取り扱っていないのか
2016/02/20
KURANDには、多くの日本酒専門店においてある銘柄は取り扱わず、KURANDスタッフが全国を歩きまわって見つけた、表舞台には出てない日本酒を用意しています。
今回は、なぜKURANDがそのような日本酒を専門に取り扱っているのかご紹介します。
日本酒の蔵元は年々減少傾向にある
国税庁の資料によれば、1973年に176万6000キロリットルあった出荷量が、2011年には60万3000キロリットルにまで落ち込んでいます。現在も下げ止まっていない状態です。
日本酒は日本人の生活に長く寄り添っていたにも関わらず、衰退・斜陽産業となってしまいました。 中小企業の酒蔵の生き残りは厳しく、何百年も続いてきた蔵元は年々減少傾向にあります。
またお酒の販売の自由化による大手との価格競争で、多くの「酒屋」が潰れ続けています。そのため日本酒を売る場所は減少し、蔵元の販路も無くなってきています。
日本酒業界は、小さな蔵元さんが魅力的な商品を生み出したとしても、それをみなさまにアプローチできていない状態が起きています。
多くの酒屋は業界で人気な銘柄の取り扱いが多い
厳しい競争の時代。ほとんどの日本酒専門店は、業界で人気な銘柄を仕入れて販売するお店が多いです。雑誌に掲載された、テレビで紹介された銘柄は、酒屋が売る努力をしなくても売れるためです。
酒屋も商売です。業界で人気な銘柄を仕入れた方が、商売になります。このような商売だと、酒屋は有名な銘柄を仕入れることに努力するようになり、多くの酒屋が似たような取り扱い商品になります。
もちろん日本酒の質は大前提です。ですがお酒は嗜好品。『人気=美味しい』ではなく、人により味わい方は変わると私たちは考えています。
酒屋も蔵元も減少傾向にあり、残った酒屋は業界で人気な銘柄の取り扱うことで商売をする。このような現状では、世の中にある多く日本酒は表に出てくることはできません。ごく一部の日本酒が市場に出回るだけです。
業界で人気の銘柄を取り扱うのは、私たちKURANDの役割ではありません。私たちKURANDだから、みなさまに紹介できる日本酒を取り扱っています。
余談ですが、日本酒の業界は本当に狭い業界です。業界で人気な日本酒でも、一般のお客さまは全く知らない銘柄がほとんどです。ここは日本酒業界の現状についての話も必要になりますので、また別でお伝えできればと思います。(私たちは業界で人気な銘柄を否定していません。むしろ尊敬しています。)
KURANDはパートナー蔵元と一緒に日本酒を盛り上げます
私たちKURANDは、日本酒造りは職人業だと考えています。世界に誇るべき技術ですし、その技術が個性を生み出し、味わいをつくり、ファンを育てます。そのため、蔵元は日本酒を造るのが役割。日本酒を伝える、飲んでもらうきっかけをつくるのは、酒屋の役割であり、私たちKURANDの使命です。
衰退と言われている日本酒業界でも、魅力的な日本酒の造り手はたくさんいらっしゃいます。私たちKURANDは日々、全国各地を訪ねてますが、まだ表に出ていない蔵元は本当に多いと感じています。
他の酒屋ではできない、日本酒の魅力を伝えるのがKURANDの役目ですし、まだ表に出てない日本酒を実際に飲んでもらう機会をつくるのは、私たちにしかできないと考えています。
私たちはこれから日本酒業界を一緒に盛り上げてくれるパートナー蔵元と一緒に、みなさまに日本酒の魅力を伝えていきたいと思っています。
最後に
KURANDにはこのような背景があり、「KURAND SAKE MARKET」はそんな蔵元の日本酒が揃っています。業界で人気な銘柄が無いからという理由で日本酒の楽しみ方を選択して欲しくないですし、日本酒は純粋に美味しく楽しく飲むものだと思います。
KURANDで、素敵な日本酒との出会いを楽しんでもらえると嬉しいです。
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