
美味しい日本酒に出会うために。利酒師が教える、居酒屋でやってはいけない日本酒のオーダー方法
2016/06/16
皆さんこんにちは。日本酒好きの皆さん、居酒屋で日本酒を飲むなら美味しい日本酒に出会いたいですよね。しかし、日本酒をオーダーする時にやってしまいがちな罠があります。
そこで今回は、日本酒をオーダーする時にやってはいけないオーダー方法を4つご紹介します。逆を言えば、これさえ知っておけば、失敗しない日本酒選びができるようになるはずというわけです。
日本酒をオーダーする時にやってはいけない4つのオーダー方法
①常温の日本酒を選ぶ
お酒が常温で無造作に置かれているのはもってのほか。もちろん常温で美味しい日本酒もありますが、開栓から日の経った常温の日本酒は、劣化している可能性があるので避けたいところです。
基本的には、冷蔵保存してけば劣化はしにくくなります。特に「生酒」と書かれた日本酒が常温で置いてある場合は、生酒のよさ(フレッシュさ)が損なわれている可能性が大きいため注文しない方がいいでしょう。日本酒の保存管理の面で、温度管理は非常に重要なので、常温で置いてあるお酒には気をつけましょう。
②日本酒の知識のあまりない店員さんにオススメを聞く
もちろん、入荷したばかりの日本酒を勧められるなど、そうでない可能性も大いにありますが、日本酒の知識があまりない店員さんに「オススメください」と注文したら、在庫の余っているお酒、もしくは、開栓から日数が経過しているお酒を出す居酒屋も少なくありません。
要するに、「在庫破棄」のためにお酒を薦めることがあるということです。オススメを聞く時は、店員さんの日本酒に対する知識量(熱量)を見定めておく必要があります。
③瓶の底に僅かに残った日本酒を注文する
日本酒の回転率の早い繁盛店なら別ですが、一升瓶で底に僅かに残った日本酒も避けた方が良いでしょう。日本酒は空気に触れると劣化速度が早くなります。空気にワザと触れさせて香りや味わいの変化を楽しむ楽しみ方もありますが、風味を損なっている可能性があるので、瓶の底に僅かに残った日本酒を注文するのはなるべく避けることをオススメします。
ちなみに、KURAND SAKE MARKETにある、「日本酒生樽サーバー」は、窒素ガスのガス圧で日本酒を押し出して蛇口から日本酒を出すため、蛇口からお酒が出てくるまで酸素に触れることがありません。そのため、この空気に触れることによる日本酒の劣化を防ぐことできるわけです。
④曖昧な知識で日本酒を注文する
最近得たばかりの日本酒をひけらかすように日本酒を注文すると大抵失敗します。何を隠そう、この記事を書いている私が経験者です。少しばかり日本酒を勉強したからとは言え、その知識が有効に働くとは思わない方がいいでしょう。
日本酒を注文する時は、店員さんなど日本酒に詳しい人の意見を仰ぐことをオススメします。それに、店員さんに聞けば、その店員さんが日本酒の知識を持っているかどうかの判断基準にもなりますしね。
では、どうすれば美味しいお酒に出会えるか?
これは簡単です。これまで紹介した4つのオーダー方法をとらないことです。
①保存管理の徹底した日本酒を選ぶ
日本酒の保存管理を知るために知っておきたいことは3つ。1つ目は、冷蔵保存されていること。2つ目は、日光にアテないこと。そして3つ目は、なるべく空気に触れさせないことです。下記の記事で詳しくご説明していますので、ぜひ読んでみてくださいね。
②適切な知識を持った店員さんにオススメを聞く
曖昧な回答が返って来る、ちぐはぐなことを言う店員さんには気をつけましょう。自信を持って答えてくれる、特に、利酒師の資格を持った店員さんがいることがベストかもしれません。
③なるべく開けたての状態の日本酒を選ぶ
居酒屋に行った時は、瓶の底に僅かに残った日本酒は、空気に触れて酸化し劣化してしまっている可能性があるので、なるべく開けたての状態のお酒を選ぶ、または小瓶の状態で未開封で提供される日本酒を選ぶことが美味しい日本酒を飲むコツです。
④正確な知識で日本酒を注文する
格好つけて見栄を張ると失敗しがちです。知らないことは恥ではありません。わからないことがあれば、日本酒の知識豊富な店員さんや知人に素直に聞いてみましょう。
いかがでしたか?居酒屋で美味しい日本酒に出会うには、これらを意識して注文してみてください。この記事を読み終わったあなたなら、きっと次回から美味しい日本酒に出会う確率が格段にあがるはず!