
あなたは知ってる?日本酒を呑む時に使う「お猪口」の疑問にお答えします!
2014/07/10
こんにちは。
最近はワイングラスなどで日本酒を提供する飲食店も増えて、日本酒を呑む際の杯も多様化してきましたが、やはり日本酒と言えば「お猪口」ですよね。今回はそんなお猪口の由来や定義について詳しくご紹介していきましょう。
目次
お猪口の定義
さて、そもそもお猪口の定義とは何なのでしょうか。まずは言葉の由来からみていきましょう。お猪口とは「ちょく(猪口)」が転じたものだと言われています。この「ちょく(猪口)」という言葉の由来には諸説ありますが、ちょっとしたものを表す「ちょく」や、飾り気がないことや安直を表す「ちょく(直)」と考えられています。
ちなみに猪の口に形が似ているからという説もありますが、漢字の「猪口」は当て字なので語源ではありません。
よく見る蛇の目のお猪口とは
さて、お猪口のなかでも定番なのは「蛇の目」と呼ばれる丸い模様が底に描かれたお猪口。上から見た様子が蛇の目に似ていることから付けられたもの。見た目そのままのネーミングですね。何故この蛇の目のお猪口が定番なのかというと、お酒を利き酒する際に、この模様を使って日本酒の質をチェックするためだからです。
蛇の目の模様の白い部分で日本酒の「透明度」を計り、青い部分で日本酒の「光沢」をチェックするのです。どんなお猪口にも描かれているこの模様はもともと「利き酒」を行うためのものだったのですね。
お猪口とぐい呑みの違い
出典:ぐい呑み
お猪口と全く同じような形の陶器で「ぐい呑み」という杯が存在しますよね。お猪口について理解できたところで最後に「お猪口」と「ぐい呑み」の違いについてご説明していきましょう。
違いは、、、大きさ?
さて結論から言ってしまうと、お猪口とぐい呑みの違いはその「大きさ」です。ぐい呑みは「ぐいぐい」とか「ぐいっ」と言った擬音から名付けられたと言われていますが、基本的にはお猪口よりも一回り大きく、ご飯の入るお椀よりもちょっと少ないぐらいの容量になります。
お猪口は基本的に徳利と一緒に提供されて、自分でお酒を都度注ぎながら呑みますが、ぐい呑みの場合はそのまま杯に注いでそのまま呑むのが一般的ですね。明確な定義はありませんが、お猪口とぐい呑みは別のものということで理解しておくと良いでしょう。
まとめ
日本酒を呑む際に使う「お猪口」についていかがでしたでしょうか。普段使っている何気なく使っているお猪口もこういった由来を知っているとまた違った視点でお酒が楽しめるかもしれませんね。