
冬の究極の愉しみ。季節限定の日本酒「しぼりたて」とは?
2016/12/27
今年の冬は暖かいそうですね。この間も20度近くまであがった日もありました。でもどんなに暖かくても季節は冬。
この時期、居酒屋に行くと目にすることが多くなる「しぼりたて」という文字。この「しぼりたて」とは、いったいどういうお酒なのでしょうか?
今回はそんな季節限定酒「しぼりたて」について解説していきます!
「しぼりたて」ってどういう意味?
日本酒には、その状態を指す用語が幾つも存在します。日本酒を造る段階の中で、「どの状態で瓶に入れられたのか」を指す用語は、日本酒のラベルに、銘柄と共に加えられることがあります。「しぼりたて」とは、日本酒を造る際、一体どの段階に当たるのでしょうか。
読んで字のごとし
「寒造り」といい、多くの酒蔵で日本酒は冬に造られます。その造りの後半、発酵し終わり、できあがった醪(もろみ)を酒と粕に分ける工程があります。これを「搾り」、「あげふね」、「上槽」、「槽がけ(ふながけ)」などと呼びます。要するにどろどろの液体状の醪を搾り、透き通った液体(酒)と個体(粕)に分けるということです。この「搾り」をおこなった直後のお酒が、「しぼりたて」なのです。
「しぼりたて」の特徴
通常お酒は、出荷前に二度火入れ処理(熱湯に浸すこと)をしてから出荷されますが、「しぼりたて」はその火入れを一度もしないものを指します。そのため、できたてで若いままの、フレッシュで爽快な味わいが特徴です。お酒によっては炭酸を多く含んだものもあります。
冬に搾られたその状態のまま、火入れを行わずに卸される日本酒は「生酒」と呼ばれています。「しぼりたて」も生酒の部類に入りますが、その中でも11月~3月あたりに出荷されたものを「しぼりたて」と呼ぶことが多いようです。(厳密な定義があるわけではないので、蔵元によって出荷時期によって呼び方がかわることもあります。)
冬の究極の愉しみ「しぼりたて」
ここまで「しぼりたて」の意味や特徴をご紹介してきました。では、冬にしか出回らない「しぼりたて」は、実際にどのように味わうのがいいのでしょうか?
できたてのフレッシュ感、キレを感じる
何と言ってもこれが「しぼりたて」の醍醐味ですね!どこに行っても暖房が効きすぎてぼーっとしてしまうこの季節、「しぼりたて」の爽快なフレッシュさとキレがぴったりなんです。
お米のほのかな甘みや旨みを感じる
精米歩合やお米の種類などにもよりますが、「しぼりたて」にはフルーティなお酒もあり、またお米の味がほんのり感じられるお酒も多いのです。ついこの間までお米だったんだなぁ、と考えながら飲むとおいしさや蔵元さんへの思いが一層強まるかもしれませんね!
「しぼりたて」は冬の時期に飲めるお酒ですが、11月や12月に飲める「しぼりたて」と、2月や3月に飲める「しぼりたて」は味も違うかもしれません。時間を追って味わってみてくださいね。
いかがでしたか?「しぼりたて」は、蔵元さんやお酒になる前のお米や過程が一番感じられるお酒ではないでしょうか。年の締めくくりに、そして新年の引き締めにも「しぼりたて」はぴったりですよ!
KURAND SAKE MARKETでも、「しぼりたて」の日本酒を随時入荷しているので、ぜひ味わいに来てみてくださいね。
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