
スパークリング日本酒について解説します
2022/05/23
スパークリング日本酒は飲まれたことはありますか?
発泡性と言うと、ワインのシャンパンのようなお酒を想像されるかと思います。
じつは日本酒にも、シャンパンと同じような発泡性のものが存在します。最近ではコンビニでも見かけますね。
スパークリング日本酒、一体どんな日本酒なんでしょうか。
今回はこのスパークリング日本酒について詳しく紹介していきます。
スパークリング日本酒(発泡日本酒)とは?
まずはじめに、スパークリング日本酒とはどのような日本酒を指すのか。
それはずばり炭酸ガスを含む日本酒のこと。「発泡日本酒」「発泡清酒」「スパークリング日本酒」という呼び方があります。
アルコール度数が低く、甘口のものが多いので、スパークリング日本酒は普段飲み慣れてない方でも飲みやすい日本酒として人気です。
スパークリング日本酒には、カジュアルで飲みやすいタイプ、濁りのあるタイプ、本格的なシャンパーニュ方式で造るタイプ、繊細で品質の高い泡をもつタイプ、ロゼタイプのものまで、様々な種類があります。
スパークリング日本酒は新しい日本酒のカテゴリーとして大きな位置を占め、日本酒業界の新星スターになりつつあります。
ちなみに、糖分が発酵されるとアルコールと二酸化炭素になります。
簡単に説明すると、日本酒はお米が糖分が分解→糖分がアルコールと二酸化炭素に分解という流れで造られます。
この製造方法を上手く使い、スパークリング日本酒は生まれます。
フレッシュで搾りたての日本酒は、ときどき微炭酸を感じるものがあります。それは製造工程で二酸化炭素が生まれるためです。
スパークリング日本酒の3つの分類
スパークリング日本酒はその製法によって3種類に分類されます。それぞれどのような特徴があるのか紹介します。
・瓶内二次発酵方式
これはアルコール発酵が止まっていない醪を、火入れなどを行わない「生」の状態で瓶詰めしたスパークリング日本酒。
瓶内でさらに発酵を進めて、炭酸ガスを瓶内に閉じ込める方法です。
出荷した後も瓶内では発酵が続いているため、保存方法をしっかりしないと栓が抜けて中身が吹き出すこともあります。
これはワインのシャンパーニュと同じ製法。まだ日本酒が生きてますので、要冷蔵となります。
・炭酸ガス注入方式
こちらは、日本酒に人工的に炭酸ガスを加えることによってできるスパークリング日本酒。
こちらは二次発酵という手間がかからず、比較的安価に発泡日本酒を製造することができます。市販の炭酸飲料などでは一般的に用いられている方法です。
比較的安定した品質が保てるため、常温保存も可能になります。
・活性にごり酒
発酵しているお酒を濾過せず、そのまま菌が生きている状態で瓶詰めした日本酒です。
瓶の中でまだ発酵が進んでいます。よく見ると蓋に空気穴が開いていて、空気が抜けるようになっています。
こちらもまだ日本酒が生きてますので、保存は要冷蔵となります。こちらはスパークリング日本酒といわず、「活性にごり酒」といいます。
おすすめのスパークリング日本酒
人気のスパークリング日本酒を紹介します。スパークリング日本酒はとても飲みやすいので、日本酒を飲み慣れてない方でもおすすめです。
また友達とのパーティーなどでも珍しがられるかもしれません。
・スパークリング日本酒①:白那(はくな)
スパークリング日本酒「白那(はくな)」は、埼玉県・滝澤酒造の伝統的な製造方法を生かした本格派のスパークリング日本酒です。
炭酸が強くてキレがよく、乾杯用のお酒として最適です。飲みたての瞬間はキリッとしていてさわやか。口の中で香りが開き、アフターテイストは芳醇に。余韻を長く愉しめるのが魅力の1本です。
・スパークリング日本酒②:mum×mum(マムバイマム)

スパークリング日本酒「mum×mum(マムバイマム)」は、福島県二本松市のクリアな水と良質な酒米でつくられた、天然発泡のナチュラルな純米大吟醸のスパークリングです。
「菊のまち二本松」でつくった日本酒なので「mum×mum(マムバイマム)」と名付けられました。米と麹のみで醸されるナチュラルな甘み、酸味、炭酸ガスのやさしい刺激が楽しめるスパークリング日本酒です。
・スパークリング日本酒③:あかあわ

栃木の老舗酒蔵が醸す、純米大吟醸と古代米で造る赤いお酒のブレンドによる、濃醇な甘みのスパークリング日本酒です。
小豆を思わせる風味とぶどうのような濃い甘みと、天然の色合いをお楽しみください。
まとめ
スパークリング日本酒の説明でした。
日本酒のあの独特の味わいや香りが苦手という方でも、スパークリング日本酒なら、お楽しみいただけるのではないでしょうか。
カジュアルに日本酒を楽しむシーンも増えています。スパークリング日本酒のこれからが楽しみですね。
これをきっかけに、日本酒を好きになる方が増えればいいなと思います。