
お祝い事には欠かせない!「升酒」の由来、飲み方を徹底解説!
2016/11/01
皆さんこんにちは。皆さんは「升」でお酒を飲んだことはありますか?
お祝い事の際によく使われる升ですが、酒器として馴染み深いものですよね。この升で飲む升酒は、なかなか奥が深いものなのです。今回はそんな「升」にまつわるあれこれを紹介していこうと思います。
そもそも升ってどんなもの?
「升」とはもともと米や酒の量を図る計量カップとしての役割をはたしていました。古来より領主が年貢の徴収や給付を行う際に米の量を図るために使われており、江戸時代に統一規格が制定されました。飲食店などでみかける升はだいたい一合(180ml)が入る大きさとなっています。
升の種類
一般的に使用される升にどんな種類があるのか紹介していきます。
木升
木升は文字通り、木でできた升のこと。主に桧、杉、樅(もみ)の木材が使用されます。ちなみに木が組まれて作られている木升は複数の人が木(気)を合わせるという意味合いも込められており、結婚やお祝い事などでめでたいものとして重宝されます。
塗升
周囲を漆で塗り固められたタイプの升です。外側を黒く、内側を赤く塗られたものが一般的ですね。素材にはプラスチックなどが使用されます。
升酒の飲み方について
次は升に注がれた酒を飲む際の決まりについて紹介していきましょう。
升酒は縁から飲む?
升に注がれた酒を飲む際、つい角に口をつけて飲みたくなりますが実は平らな部分から飲むのが正しい飲み方。平面に下唇を乗せてすする様に飲みます。
わしづかみはNG
升酒を飲む際、升の横を指でわしづかみにするのはNG。4本の指で升を下から支え、親指だけを縁にかけて飲むのが正しい飲み方です。
角には塩を盛る
升酒は平面な部分から飲むというお話をしましたが、これは升の角に塩を盛っておくためでもあります。昔は塩をつまみに酒を飲むこともあり、升の角に盛った塩を少しづつ舐めながら飲むのです。いかにもツウ!という印象を受ける飲み方ですね。
以上、升酒の歴史や飲み方についていかがでしたでしょうか。日本の伝統と文化を感じられる升酒。KURAND SAKE MARKETでも升を用意していますので普段はグラスやお猪口で飲んでいるという方もたまには気分を変えて升酒にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。