
兵庫だけじゃない?酒米の王様「山田錦」の全国産地まとめ
2018/04/30
皆さんこんにちは。
一番有名な酒造好適米と言えば真っ先に思い浮かぶのが「山田錦」かと思います。山田錦の産地と言えば日本有数の酒どころである兵庫県が有名ですが、実は兵庫以外にも山田錦の栽培が盛んな地域があるのです。今回はそんな山田錦の産地についてまとめてみました。
山田錦の栽培に適した環境って?
山田錦は短稈(たんかん-稲の茎の部分)が長いので倒れやすく、病気や害虫・風に弱く作りにくい酒米です。栽培地域は土壌の水はけが良く豊富な養分を含んでいることと、穏やかな気候であることが条件となっています。
日本有数の山田錦の産地である兵庫県の、神戸層群と大阪層群から成る地層はマグネシウムとリンの成分が豊富であり、水田土壌は粘土質であり、水はけが良好なんです。また、地形は六甲山地の北側の丘陵部となっており、特に、東西に開けた中山間の谷あいや盆地では、夏季の気温の日較差は10℃以上に達するため山田錦の栽培に非常に適しているのです。
兵庫県以外の山田錦の産地
全国の生産量の8割を兵庫県が占める山田錦ですが、兵庫県以外でも山田錦は生産されており、東北地方の南側から九州地方まで全国30の都道府県で生産されています。本日はその中でも兵庫県に次ぐ、有名な山田錦の産地をご紹介します。
岡山県
岡山県は兵庫県に次ぐ、全国第2位の山田錦の産地です。岡山県では、山田錦の生みの親と言われる、雄町というお米も有名です。この雄町と他の品種を合わせて生み出されたのがこの山田錦なんですよ。岡山県は山田錦の誕生にゆかりのある県だったんですね!
山口県
山口県では、国内の日本酒生産量が減少している中、山口県の日本酒製造業者は全国で唯一7年連続で生産量・出荷量を増やしています。その取り組みの一環として、近年の日本酒需要に応えるために、山田錦の増産を行なっています。また、山田錦だけではなく、他の酒米の生産奨励も行なっているそうです!
以上、全国の山田錦まとめについていかがでしたでしょうか。山田錦と一口に言っても産地によってまた特徴が変わってきます。色々な地域の山田錦の日本酒を飲み比べてみるのも面白いかもしれませんね。KURAND SAKE MARKETでも、山田錦を使用しているお酒を取り扱っていますので、ぜひ飲み比べに来てくださいね!