
【誕生秘話】はじまりは梅畑。梅干し屋さんだからできる極上の味わい
2022/05/19
突然ですが、梅酒は好きですか?
KURANDでは、お客さまにすてきなお酒と出会ってほしいから、日本酒をはじめとした、300種類以上のお酒を販売しています。
その中でも梅酒は、今まで50種類以上開発してきました。
今日はそんな梅酒の中でも、元々は梅農家としてスタートした和歌山県の紀州本庄うめよしがつくる、「黒糖梅酒 やまにし」についてお話しします。
はじまりは梅畑
「黒糖梅酒 やまにし」をつくる紀州本庄うめよしがあるのは、和歌山県のみなべ町。南高梅の生産地として有名で、日本一の梅の里と呼ばれています。
梅農家の長男として生まれた、初代社長のかずよしさん。結婚と同時に梅干しの加工も始めるようになりました。
それでできたのが「紀州本庄うめよし」です。
実はその頃、奥様は趣味で梅酒を漬けていました。もちろん売るためのものではありませんでしたが、家族誰もお酒を飲む人がいないので溜まっていくばかり。たくさんの熟成梅酒が眠っていたといいます。
そんな状態で舞い込んだテレビ取材。眠っている梅酒を飲んでみてもらったところ、なんと大絶賛でした。それをきっかけに、初代社長のかずよしさんはこの梅酒を売れないか?と考えるようになりました。
みなべ町梅酒特区の軌跡
梅酒好きな方ならもしかしたらご存知かもしれませんが、自家製梅酒の販売には免許が必要です。
免許の取得には最低でも、年間6000リットルの製造が見込めなければいけません。
6000リットルは、普段皆さまがよく手にする4合瓶(720ml)で換算すると、約8,333本。小さな梅干し屋さんが挑戦するには大きな壁でした。
そんな時、みなべ町が申請していた「みなべ町梅酒特区」が認定されたという知らせが届きました。
この制度は、酒類の製造免許を取るときに必要な製造量の基準、6000リットルが、みなべ町で生産された梅を原料にし、梅酒を町内で生産する場合、1000リットルまで引き下げられるといった制度です。
その後「みなべ町梅酒特区第一号」として製造免許を無事取得。梅を誰よりも知っているからこそできる、梅の魅力を最大限に引き出した梅酒づくりが始まりました。
梅の量は一般的な梅酒の約1.5倍
「黒糖梅酒 やまにし」に使用されている梅は、南高梅、露茜、すもも梅の3品種。数ある梅の品種の中でも最高峰ともいわれている、みなべ町が原産の南高梅。赤い果肉が特徴の露茜。
そして、安定した収穫が難しく、みなべ町でも製造している農家がほとんど無いという、希少な品種のすもも梅を贅沢に使用しています。
そんなこだわりの梅を、一般的な梅酒がつくられる際に使用される梅の量の約1.5倍使用しています。
また、自社の梅畑で取れた梅を使用しているので、リアルタイムで最適なタイミングを見て、収穫してすぐの梅を使った梅酒づくりができます。
これが「黒糖梅酒 やまにし」の美味しさの秘訣です。
自分たちがお酒を飲まないからこそ、飲みやすい梅酒を
「黒糖梅酒 やまにし」は、漬け込むベースのお酒に泡盛を使用しています。
泡盛とは、沖縄や琉球地方でつくられる、米を原料とした蒸留酒で、焼酎と同じ分類に属しています。
泡盛と聞くと、クセや香りが強く、度数が強いイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
実は泡盛は梅と相性が良く、梅の効果で泡盛の癖が無くなり、とても飲みやすい味わいになるんです。
また、「黒糖梅酒 やまにし」は名前にもある通り、原料に黒糖を使用しています。
これは、自分たちがお酒をあまり普段飲まないからこそ、おいしく飲める味わいを目指した中で見つけた組み合わせだと言います。
黒糖のまろやかなコクが、梅のフルーティな甘酸っぱさに負けず、より濃厚な飲み心地を演出。梅酒好きはもちろん、普段お酒を飲みなれていない人でも気軽に楽しめる本格梅酒です。
黒糖梅酒 やまにし
梅農家のやまにしさんがまっすぐな想いで造る、こだわりの本格梅酒です。日本一の梅の里「紀州みなべ」で採れた3種の梅を贅沢に仕込み、アクセントに黒糖を加えました。フルーティーでコク深いリッチな味わいです。