
日本酒に賞味期限がないのはなぜ?
2022/06/21
「日本酒の瓶に賞味期限が書いていないけど、いつまでに飲みきったらいいの?」
「どうして日本酒には賞味期限が無いの?」
今回は、日本酒の賞味期限について、皆さんの疑問にお答えしていきます。
日本酒には賞味期限の表示義務がない
そもそもお酒には、賞味期限があるものとないものがあります。
ビールや発泡酒は賞味期限がありますが、焼酎や日本酒などには賞味期限はありません。それは、アルコール度数が高く、殺菌作用によって腐りにくいから。
実際に、日本酒に賞味期限の表示義務はありません。原材料名や瓶に詰めた日を表す製造時期など、ラベルへの表示が義務付けられている項目はいくつかありますが、その中に賞味期限は含まれていないのです。
しかし、いくら賞味期限がないとはいえ、ずっと同じ味わいを保てるわけではありません。少しずつ風味や色が変わってしまったり、保管状況によっては、状態が悪くなったりしてしまうことも。では、どのくらいの期間を目安に飲んだら良いのでしょうか?
日本酒を楽しむ期間の目安
まず、日本酒の中でも、2回火入れ(加熱処理)をしているものなら、製造年月+約1年間が目安です。
1回も火入れをしていない生酒や、1回火入れの生貯蔵、生詰めの場合は、製造年月+約6〜7ヶ月間(冷蔵保管の場合)が目安になります。この期間を過ぎると徐々に熟成が進んでしまい、本来とは異なる風味になることも。
また、開栓後は美味しく飲める期間がぐっと短くなります。2回火入れの場合は開栓後できるだけ早く、生酒、生貯蔵、生詰めのお酒は開栓後2〜3日以内に飲んでいただくことをおすすめしています。
日本酒を上手に保存する3つのコツ
ポイント①
日本酒は、光にとても弱いお酒。特に直射日光に当たると、紫外線の力によって日本酒の成分が変化して、ほんの短時間でも色が変わってしまいます。
蛍光灯など人口の光もあまり好みません。太陽の光や蛍光灯の当たらない、棚の中などの冷暗所に保管しましょう。
ポイント②
日本酒は、温度の変化にも敏感。温度の高い場所に放置すると色や味わいが変化してしまうこともあります。
冬のこの時期は室温が低いので、冷暗所への保管で問題ありませんが、夏場で室温が高くなる場合などは、火入れをしているお酒であっても、冷蔵庫へ保管しておくことをおすすめします。ポイント③
日本酒は、空気が大敵。開栓後は、数日以内に飲みきってしまいましょう。
飲みきれないときは、残りを小瓶に移し替えておくのがおすすめ。空気に触れる面積が減り、酸化が進むのを防いでくれます。移し替える容器は、綺麗に洗って乾燥させたものを使用してくださいね。以上、日本酒の賞味期限と保存するときのコツを解説しました。
皆さんの疑問は解消されましたか?コツを抑えて、美味しく日本酒をお楽しみくださいね。