
スパークリングのお酒はどうすれば上手に開けられる?
2022/06/24
夏の暑い日や、ハレの日の乾杯に楽しむ機会が多い、スパークリングのお酒。
シュワっと心地よい炭酸の刺激と上品な味わいに、好んで飲む方も多いようです。
しかし、スパークリング酒は開栓が難しいところが難点。開けようとしたら噴き出してしまって悲しい思いをした方も少なくないはず。
そこで今回は、スパークリング酒はどうすれば上手に開けられるのか、コツを解説していきます。
スパークリング酒について
スパークリング酒は製法によって、瓶内二次発酵、炭酸ガス注入、活性にごり酒の3種類に分類されます。
瓶内二次発酵は、主に日本酒スパークリングに用いられるもので、アルコール発酵が続いている醪を、生の状態で瓶詰めした製法。
瓶内で発酵が進むことで、炭酸ガスが発生します。出荷後も発酵が続いているため、冷蔵保管の徹底が大切です。炭酸ガス注入は、人工的に炭酸ガスを加えるもの。炭酸飲料などでよく用いられている方法で、果実酒スパークリングの多くはこの製法でで造られています。
活性にごり酒は、瓶内二次発酵とは少し異なり、アルコール発酵はほぼ終わっているが、菌が生きている状態で瓶詰めしたもの。瓶の蓋には空気穴が開いており、横倒しは厳禁です。
いずれのスパークリング酒も、基本的な開栓方法は同じ。今回は、栓の種類ごとにポイントを交えて解説していきます。
コルク・樹脂製の栓の開栓方法
①栓を覆っているシールをはがします。
※シールがついていない商品もあります。
②片手で瓶の首を握り、親指で栓をしっかり押さえながら、針金をゆるめます。
③吹きこぼれや、栓が飛んだときの危険防止のために栓の部分をクロスなどで覆います。
瓶を立てたまま、クロスの上から栓の部分をしっかり握ります。また、もう片方の手で、瓶の下の方を握り、ゆっくり瓶を回します。
④栓が中のガス圧で自然に持ち上がってきたら、栓を押さえつけるようにしつつガスが抜ける音を確認しながら徐々に抜き、最後に栓を少し傾けるようにして、隙間からガスを逃がし、音が聞こえなくなってから完全に抜いてください。
【POINT】
☆針金をゆるめ始めたら、コルクがガス圧で飛ばないように上から抑えましょう。
☆開栓時は、栓ではなく瓶を回しましょう。
☆針金は付けたまま開栓しましょう。
☆破瓶の恐れがあるため、ワインオープナーなどは使用しないようにしましょう。
スクリューキャップ・王冠の開栓方法
一気に開けずに、ガスを抜きながらゆっくりと開けてください。
【POINT】
☆王冠やゾークキャップは、一気にすべてを開けきらず、少しずつ開けましょう。
☆王冠は、栓抜きを使って開けましょう。
ゾークキャップの開栓方法
①キャップした部分を切り込み栓から剥き撮ります。
②一方の手でボトルを固定し、もう一方の手で栓を引き上げてキャップを抜きます。
③再び栓をする際は、キャップ中央のボタン部分をキャップの中に押し込んでください。
④キャップをボトルにのせてからしっかりと押してください。
【POINT】
☆ゾークキャップが開けにくい場合は、左右に少しずつ揺らしましょう。
開栓時の注意点
吹き出し注意!
噴き出しの原因は、十分に冷えていない、開栓前に瓶をゆする、一気に開栓するなど様々。約7℃の冷蔵庫へ5時間ほど冷やし、慎重に開栓しましょう。ケガに注意!
勢いよく開ける、力づくで開けるなど誤った方法はケガの原因に。正しい方法で行うことはもちろん、クロスで覆うなどして開栓するのがおすすめです。
飲み切れないときは?
再び栓をすることができるゾークキャップ以外は、シャンパンストッパーを使用するか、清潔な小瓶へ移し替えて保管しましょう。
ただし、スパークリング酒は一度開栓すると炭酸が抜けてしまうので、開栓後の保管は2~3日が目安。出来るだけ開けたその日のうちに飲みきってしまうのがおすすめです。
どうしても余ってしまう際は、料理酒やお酒スイーツとして有効活用しましょう。