STORY
星空が最も美しく見える場所
標高が磨き上げた透明の雫
かつて天文学者たちが、広大な宇宙の法則を理解するために愛した「天球儀」。それは、空に散らばる星々をひとつの球体に凝縮し、手のひらで銀河を操るための知の結晶でした。このお酒もまた、酒蔵のある岩手県の広大な夜空を閉じ込めたひとつの宇宙。箱を開け、その姿を現した瞬間、日常は静まり返り、神秘的な天体観測の時間が幕を開けます。
酒米「ぎんおとめ」が宿した
北の大地が誇る強さと優しさ
造り手である「菊の司酒造」があるのは雫石(しずくいし)町という、宝石のような名を持つ地。その澄み切った大気が育んだ酒米「ぎんおとめ」を、中心部40%まで徹底して磨き上げました。雑味という暗雲をすべて取り払い、残ったのは、まるで一番星のように純粋な輝き。この精緻な製法こそが、天球儀が描く完璧な円環のように、甘みと酸、そしてお米の旨みといった複数の味わいの絶妙な調和を実現させたのです。
銀河を飲み干すような贅沢
静寂とともに訪れる至高の余韻
グラスを回せば、メロンやパインを思わせる果実の香りが、星屑のように華やかに立ち昇ります。ひと口含めば、絹のように滑らかな舌触りが広がり、最後は一筋の流れ星が消えるような、潔い切れ味。喉を通り過ぎたあとに残る微かな渋みは、静寂のなかで夜空を見上げているかのような、心地よい孤独と深い安らぎを運んでくれます。