約10日間宇宙を旅した米と酵母を使った、爽やかで軽快な辛口日本酒「ALIENS(エイリアンズ)」。「宇宙に酵母を打ち上げてみよう」という土佐人の夢とロマンが詰まっています。
今回はそんな夢とロマンが詰め込まれた「ALIENS」のこだわりを紐解いていきます。
宇宙へと飛んだ酵母と酒米で造る「土佐宇宙酒」
2005年10月1日の「日本酒の日」。ロシアの宇宙船・ソユーズにのって宇宙へ旅立ち、約10日間宇宙ステーションに滞在した高知県産酵母と高知県産酒造好適米「吟の夢」がありました。「ALIENS」は、この2つを使用して醸造した世界初の試みから生まれた日本酒です。
毎年「土佐宇宙酒審査会」の厳しい審査を受け、合格したものが「土佐宇宙酒」として認定されます。「ALIENS」もこの「土佐宇宙酒」として、認められたお酒となりました。
宇宙のロマンと夢を感じられる、宇宙が好きな方にはたまらないお酒です。
土佐人が好む、「淡麗辛口」へ
このお酒を手掛けるのは、高知県香南市にある「高木酒造」。「ALIENS」の味わいを考える上では「高知らしさ」を追求。酒好きな土佐の人たちの舌をも満足させるという「淡麗辛口」を目指していきます。
高知県産の酒米が少ない中で使用した「吟の夢」は、後味に爽やかな苦みが出やすいお米です。このお米を使うことによって、飲みごたえがありながらも、淡麗辛口らしいキレがよく、余韻のある爽やかさを出すことができます。
きれいな味わいに仕上げつつも、こうしたお米の魅力まで楽しんでもらえるように丁寧に仕込みました。
和食などお料理と合わせて魅力が開花する
キレのある酸味、そして控えめな味わいは、食事と合わせることでよりその魅力が花開きます。和食やお魚料理などはもちろん、土佐のお酒らしく濃厚な「酒盗」などと合わせてみるのもおすすめです!
焼酎好きでも宇宙を感じられる「ALIENS SHOCHU」
ALIENSシリーズは日本酒だけではありません。
2011年5月16日、焼酎の酵母と麹(こうじ)菌を積んだスペースシャトル「エンデバー」が宇宙に打ち上げられました。国際宇宙ステーションに滞在したのち帰還した「宇宙麹」と「宇宙酵母」を使用して造った焼酎が、「ALIENS SHOCHU」です。
「ALIENS SHOCHU」を手掛けるのは、鹿児島県南種子町の「上妻酒造」。丹精込めて作られた種子島産の「シロサツマ」を使用しています。
よく引き出された香りと甘みの余韻が続きながらも、スッキリと流れ込んでいく飲み切りの良さを、感じられる1本です。焼酎好きの皆さまも、「ALIENS SHOCHU」で夢とロマンを感じてみませんか?