「とにかく試してみてほしい」とのことで、前回の記事では1つ目の特徴である「香りと味わいが変化するのか」を実験しました。今回は「刺激を長く感じられるのか」を試していきます。
実験の方法について
前回同様、市販の一般的な炭酸水と「サントリー 天然水 SPARKLING」を用意。今回は刺激の感じやすさがテーマのため、シンプルに炭酸を感じられる味わいのお酒で比較を試みます。
柑橘系のお酒は「レモンサワー」を代表するように、炭酸水と親和性が高く、味わいが馴染みやすい傾向にあります。今回は柑橘系のお酒を題材に用いました。
題材として使用したのはこちら
EXOTIC YUZU高知県産の柚子に、4種のハーブ・スパイスを加えました。爽やかな柚子の風味に、フェンネル、シナモン、リンデン、カモミールの奏でるハーモニー。「EXOTIC YUZU」の世界をご堪能ください。この商品を詳しく見る
口内での刺激の感じ方
では実際に注いでみてその違いをみてみたいと思います。左側が一般的な炭酸水、右側が新商品「サントリー 天然水 SPARKLING」です。まずは見た目です。第1回の時に飯見さんのご説明で「高密度」という話もありました。
新商品の方が泡の数も多いことに加えて、周りにもよく見ると小さな細かい気泡がついています。 口に含んだ時に一般的な炭酸水は、気泡が大きくバチバチと弾けます。刺激は口に含んだ瞬間から舌先にかけてで、もっとも強く感じられます。
一方で、新商品は細かな泡が口内に広がります。お酒の香りや味わいの邪魔をせず、ナチュラルにお酒の味わいに寄り添うため、元々炭酸入りの商品だったのでは?と勘違いしてしまうほど、きれいに馴染みます。
また、印象的なのはのど越しでも心地よい刺激が続く点です。一般的な炭酸水と比べると口に含んでから喉を通り過ぎるまで、全体的に同じくらいの刺激を感じられました。
刺激の持続性
次に刺激がどの程度続くのかを見てみました。5分ほど経過すると、両方とも見た目の泡がかなり減っていきます。味わいとしては一般的な炭酸水の刺激は半減。わずかに舌先でパチパチと弾ける感じでとどまっている印象です。
一方で新商品の方は最初よりはやや刺激が弱まったものの、口内全体への刺激は変わりません。 10分経過すると、既存の商品の方は舌の上で2~3個ほど気泡が感じられるかどうかくらいになりました。一方で新商品は、最初の刺激よりは薄まったものの、舌の奥から喉越しにかけての刺激は持続しています。
刺激の感じ方も長さも異なっていた
1種類のお酒に対して炭酸水を変えることで、刺激の感じ方にも大きな違いがあることが発見できました。中でも刺激の感じ方が炭酸水を変更することでここまで大きく変わるというのがかなりユニークなポイントです。次回の記事では、実際にクランドのお酒の中から第2、3回で実感できたユニークな特徴を引き出してくれるお酒を探してみたいと思います。