4月も後半に入り、吹き抜ける風に少しだけ新緑の匂いが混じるようになりましたね。
商品企画担当のりーぬです。
窓越しの光が少しずつ強くなっていくのを感じながら、ふと手元のカレンダーに目を落とします。
5月の第2日曜日。
誰もが知っているけれど、いざその日が近づくと、少しだけ気恥ずかしくなってしまう「母の日」。
「今年は何を贈ろうか」
そう思い悩む時間もまた、愛おしいものですよね。
今年のクランドの母の日は、すこし上品に。
「花とお酒」をテーマにした、2つの特別な贈り物を仕立てました。
今回は、そんな2つの商品に込めた、ささやかな裏話をお話しさせてください。
手の中でふわりと咲く、甘い梅酒
1つめは、「フラワー・ベール -花と梅酒-」。
「箱を開けた瞬間に、花が咲くような驚きを作れないか」
メンバーのそんな小さなひらめきから、この物語は始まりました。
しっかりとした手触りの箱。
上蓋を開けると、まるでつぼみがほころぶように、ふわりとパッケージが展開します。
最初の試作品は、カーネーションを模したギザギザとした輪郭の花びらでした。
けれど、箱を開いたときに感じる「柔らかさ」や「温もり」を求めて、より丸みを帯びた、優しい花の形へと少しずつ整えていったのです。
名前は、あれこれと飾るよりも、その佇まいがまっすぐに伝わるように、シンプルに。
ベールのように包まれ、花に優しく隠された、甘く琥珀色に透き通る梅酒。
そんな情景をそのまま名前に込めました。
1輪の花が寄り添う、ロゼワイン
もう1つは、「花贈るロゼワイン」。
詩的な名前も考えましたが、最終的には一番まっすぐ、飾らない言葉に落ち着きました。
ボトルに造花を添えるアイデアは、ふと目にした1枚の写真から。
厚手の台紙に1輪の花を挿して持ち帰る、そんな素敵な光景を、ワインボトルのタグラベルで表現できないかと思ったのです。
苦労したのは、その1輪を「どうやって美しく留めるか」ということでした。
最初は外れにくい麻紐を試しましたが、少しだけ無骨な印象に。
なめらかな質感のリボンに変えると、今度は結び目に個体差が出てしまったり、輸送の揺れでずれてしまったり。
何度も試作を重ねた末に、あらかじめ綺麗な形に結ばれたリボンを、極細の針金で後ろから留めるという方法にたどり着きました。
小さな工夫ですが、箱を開けた瞬間の美しさを守るための、大きな前進でした。
飲み終えたあとも続く、優しい時間
グラスを傾け、美味しいお酒を味わったあと。
花びらのように開いた梅酒の箱は、そのままお部屋の片隅に飾って。
ワインから外した1輪の造花は、お気に入りの場所に掛けたり、そっと立て掛けてみたり。
お酒がなくなったあとも、その空間に「ありがとう」の余韻がふんわりと残り続けますように。
伝えきれないほどの感謝を、言葉の代わりに、お酒と花に託して。
私たちの今年の母の日企画が、そのお手伝いをできたら嬉しいです。