こんにちは、商品開発担当のしみずです。
居酒屋のメニューに、必ずといっていいほど並んでいるピーチウーロン。
飲みやすくて、誰にでもすすめやすいカジュアルな1杯。
でも、もしこのお酒に「本気」で向き合ってみたら、どんな景色が見えるのだろう。
「厳選茶葉のピーチウーロン」は、そんな探求心からスタートしました。
茶葉の世界に足を踏み入れ、たどり着いた「東方美人茶」
私たちはまず、台湾茶と中国茶を扱う「明山茶業」の専門家のもとへ通い、台湾茶の講義から学びはじめました。
衝撃だったのは、烏龍茶のなかにこれほど多くの種類が存在すること。
球状の茶葉、紐状の茶葉、それぞれの形に意味があり、日本茶とはまったく違う文化が広がっていました。
そのなかから候補として絞ったのは、台湾茶。
中国茶よりも柔らかく繊細な風味のものが多く、桃のお酒と相性が良いと感じました。
およそ10種類のサンプルを、ひとつずつブレンドしては試飲。
最後にたどり着いたのが、台湾北部で生産される高級茶「東方美人茶」でした。
ウンカという虫に茶葉を噛まれることで、「蜜香」と表現される高貴な香りが生まれることが特徴の、不思議なお茶です。
烏龍茶のなかでも発酵度が高めで、渋みが少なく、甘みが強い。
この個性が、桃の甘さと香りに見事に調和してくれました。
桃のほうも、譲らない素材で
茶葉でこれだけこだわるなら、桃のほうも譲れません。
今回は果肉感のある桃の風味をしっかり出したくて、和歌山県のブランド桃「あら川の桃」のピューレを使うことにしました。
グラスに注ぐと、まずフレッシュな桃の香りが立ちのぼります。
口に含めば、控えめながらも優しい甘さが、ふわりと広がっていく。
桃の甘さや果肉のニュアンスが、このお酒の表情をぐっと豊かにしてくれました。
味の構成要素は、烏龍茶と、桃。
一般的なピーチウーロンと同じです。
けれど今回の素材は、質感も香りも特別なものです。
もっとも時間がかかったのは、2つの比率の着地点を見つけることでした。
烏龍茶が主体で桃の風味がついているのではなく、烏龍茶と桃が、対等に響きあっている、そんな味わいを目指しました。
柔らかなクリームイエローの液体を口に含むと、桃の控えめな甘さが広がり、アルコールを感じさせないまろやかさが喉を通り抜けます。
あとに残るのは、上品な烏龍茶の香ばしい余韻だけ。
甘いものがほしくなる時間に寄り添う
このお酒は、たくさんの表情を持っています。
15時に、大人のアフタヌーンティーとして。
お気に入りのグラスにクラッシュアイスを敷き詰め、ゆっくり注いでください。
プレーンのスコーンや、ほんのり塩気のあるバタークッキーと合わせれば、自宅がそのままアジアンティーサロンに変わります。
18時なら、食事の前に。
グラスに氷を浮かべ、炭酸で割ると、フレッシュな桃の香りが部屋いっぱいに広がります。
生ハムの塩気や、カマンベールのまろやかなコクと、相性抜群です。
22時に、深夜のプライベートタイムとして。
ほんの少しお湯で割れば、おやすみ前のリラックスタイムが整います。
シフォンケーキやマシュマロを添えて、もうひとつのデザートのように。
杏仁豆腐と合わせるのもおすすめです。
カジュアルな1杯に、本気で向き合うとここまで景色が変わる。
そのことを皆さんに知っていただきたいと思います。
居酒屋のあの1杯のイメージを、一度忘れて。
グラスを傾けたときに広がる景色を、まずは目で確かめていただきたい1本です。