こんにちは、商品開発担当のしみずです。
窓の向こうがすっかり暗くなり、一日の終わりにほっと息をつく時間。
冷蔵庫からよく冷えたお酒を取り出して、お気に入りのグラスに注ぐ。
そんなささやかな宅飲みの時間は、せわしない日常の中で心を整える、愛おしいひとときです。
今日一日がんばった自分へ、とっておきの時間を。
そんな夜の晩酌に、しっくりくるお供が欲しくて、新しいひと皿を作りました。
居酒屋の安心感の、その先へ
思い浮かべたのは、ふらりと立ち寄った居酒屋で頼みたくなる「もつ煮」。
あの安心感のある定番の味わいも好きだけれど、もっともっと、お酒を美味しく味わえるアレンジがあるのではないか。そんな思いから、この商品は始まりました。
「よくある和風だしもいいけれど、もっとお酒に寄り添う、どっしりとした土台が欲しい」
そうして辿り着いたのが、鶏ガラスープをベースにするというアイデアでした。
黒ごまが紡ぐ、香りとコク
そしてもうひとつ、大切にしたのは食卓でのささやかな驚きです。
器の蓋を開けたとき、いつもとは違う「黒」にしたいと考えました。イカスミやマー油など、色々な素材を検討する中でふと思い出したのが「黒ごま」の存在。
ただ色をつけるために入れるだけでは面白くない。それならいっそ、ごまをたっぷりと使った「担々風」にしてみてはどうだろう。キッチンでのそんなひらめきが、味わいの輪郭をくっきりとさせてくれました。
最初は食卓に変化をもたらす楽しさから選んだ黒ごまでしたが、試作をしてみると、もつ本来の強い旨味を、黒ごまの深い香りとコクが見事に受け止めてくれることがわかったのです。
白ごまでは出せない、全体の調和。
練りごまをたっぷりと入れて深みとまろやかさを出し、すりごまをパラリと加えて香りと食感を立たせる。その丁寧なさじ加減が、濃厚で濃醇な味わいを生み出しました。
担々風と聞くと、ピリッとした刺激を想像するかもしれません。
実は、開発チームの中にも辛いものが好きなメンバーが多く、「もう少し刺激があってもいいのでは」と葛藤する場面もありました。
けれど、今回主役にしてほしいのは、あくまで様々なお酒とのペアリング。お酒の繊細な味わいをじっくりと楽しんでいただきたくて、辛味は最小限に、優しくおさえました。
そうして試作を繰り返し、時には自宅での晩酌もヒントに、改善を重ねた日々があります。
ようやく納得のいく味が完成したのは、ある日の朝のこと。
ひとくち味見をした瞬間、思わず「いますぐお酒を持ってきて!」と笑ってしまいました。朝の光の中ではぐっと我慢するしかありませんでしたが、それくらい、お酒を呼ぶ味わいに仕上がったと自負しています。
今夜は、自分なりのさじ加減で
もちろん、その日の気分に合わせて、自分なりに楽しんでみてください。
もう少し刺激が欲しい夜は、ラー油や花椒を。とろりとした温泉卵をのせたり、締めくくりにめんつゆを足して煮込みうどんに。あるいは、鶏ガラスープに中華麺を加えて担々麺風に仕上げるのも、この一品ならではの楽しみ方です。
冷えた日本酒やハイボール、レモンサワー。
お気に入りのお酒と、湯気を立てる黒もつ煮を並べたら、それはもう、明日を元気に迎えるためのお守りのような時間。
たのしい宅飲みのひとときが、あなたの元へ心地よく巡ってきますように。
今夜はどうぞ、美味しい一杯とともに、ゆっくりと羽を休めてくださいね。
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