クランドでは「新たなお酒の価値の提供」を目指して、日本酒やワイン、ウイスキーなどさまざまなジャンルのお酒を開発し、ラインナップを増やしています。
そんな中でも異彩を放つのが、超希少な高級シャインマスカットを使用した贅沢なお酒「輝宝 -Golden Shine Muscat-」です。このお酒に使用されている樹の上で完熟させた「ゴールデンシャインマスカット」は、市場に出回らない極めて特殊なぶどうです。そんな幻ともいえる希少な果実を生のままお酒にし、その魅力を十二分に届けるため冷凍で配送してお届けするのです。
非常に生産に手間暇がかかり限られた数しか生産できないことから、2026年1月に数量限定の抽選で販売をした「輝宝 -Golden Shine Muscat-」は、非常に多くのお客さまからご応募をいただき、大好評の後幕を閉じました。
そんな人気商品が8月14日からより味わいをアップデートし、抽選形式で販売されます。本記事では山梨県甲州市勝沼町の老舗ワイナリー「白百合醸造」とともに歩んだ開発までの道のり、開発の苦労や美味しさを求めた飽くなき挑戦についてを語ります。
地元でしか食べられなかった
「幻の果実」との出会い
「ゴールデンシャインマスカット」。そう呼ばれるぶどうは、私たちが普段目にする爽やかな黄緑色のシャインマスカットとは一味違います。日光を極限まで浴び、完熟を超えて黄色く色づいたその身は、糖度が24〜25度に達することもあるほどの極上の甘みを蓄えるのです。
知人に分けたり、自宅の冷凍庫で保管して冬に楽しむような「地元でしか味わえない秘密の味わい」。クランドの商品開発チームのマネージャーである三寺悠仁さんは、白百合醸造を訪れた際、そんな幻の果実を口にしました。そしてその芳醇な香りと甘さに感激し、一瞬にして虜になったのです。
しかしゴールデンシャインマスカットの存在は、ぶどう農家たちにとっては悩みの種でもありました。「シャインマスカットの価値というとその美しい色味やフレッシュ感にあります。ゴールデンシャインマスカットの熟しすぎた果実は、非常にデリケート。収穫からわずか1〜2日で傷みやカビが発生してしまうため、広域な物流に乗せることができないのです」と白百合醸造常務取締役の内田圭哉さんは語ります。
山梨県甲州市では農家の高齢化が進み、完熟しすぎて通常の流通に乗せられない「ゴールデンシャインマスカット」が多くできます。そのため、勝沼町ではゴールデンシャインマスカットの活用先を悩んでいたのです。
お酒にすれば、見た目などは関係ありません。「こんなに美味しいぶどうが、市場に出せないというだけで眠っている。このポテンシャルを、最高の形でお客さまに届けられないだろうか」(KURAND・三寺さん)。白百合醸造とクランドの挑戦が始まりました。
もぎたての美味しさを逃さず届ける
突破口は「火入れゼロ×冷凍配送」
「繊細すぎる完熟果汁のフレッシュさを損なうことなく、どうやってお客さまの元までそのまま届けるか」。KURANDと酒蔵で議論を重ねてたどり着いた解決策が、「火入れ(加熱殺菌)を一切行わず、そのまま冷凍でお届けする」という手法でした。
通常のお酒は、品質維持や再発酵を防ぐために加熱殺菌を行いますが、火入れをするとどうしても果実本来の繊細なフレッシュ感や、もぎたて特有のみずみずしい香りが損なわれてしまいます。
そこで上がったのが、「果汁が最も輝く瞬間を、そのままフリーズ(凍結)して閉じ込めればいいのでは」というアイデアでした。お酒として仕上がった瞬間、熱を通さずに瓶詰めし、すぐに冷凍。そのまま配送し、お客さまがご自宅の冷蔵庫で解凍した“その瞬間”に、まるでぶどう畑で採れたてをかじったかのような、鮮烈な香りとみずみずしさが解き放たれる仕組みを完成させたのです。
地元の人たちが自分の家で凍らせて大切に味わっていた「あの贅沢な体験」を、そのまま製品として再現することに成功しました。
緻密な選別作業に、搾汁率との格闘……
「美味しさ」のために手間を惜しまず
しかしいざ開発が始まると、通常のワイン造りでは考えられないほどの困難が立ちはだかりました。
まず、ぶどうは糖度が高くなればなるほど、病気やカビといったリスクの確率が跳ね上がります。いくら見た目は関係ないとはいえど、病気のぶどうを使うわけにはいきません。熟度のピークを木の上で見極め、収穫した房の中から、傷んでいる一粒ひと粒を人間の手作業で丁寧に弾いていく……。途方もない手間と精緻な選別作業の必要がありました。
さらに、大きな壁となったのが「搾汁率(原料の重さに対する果汁の割合)」の悪さです。大粒のシャインマスカットは通常の醸造用の搾汁機に適しておらず、果肉が硬く絞りづらいため、通常のワイン用ぶどう1kgから約700mlの果汁が取れるのに対し、ゴールデンシャインマスカットはわずか500ml程度しか搾れません。しかも、果汁を多く搾ろうと強く搾れば、皮の渋みや雑味が出てしまうのです。
果実が持つ一番おいしい香りと甘みだけを抽出するために、あえて果汁を搾りすぎずないという、採算度外視の手間暇をかけてつくりました。
ゴールデンシャインマスカットを伝えるため
毎年アップデートを重ねる飽くなき追求
目指したのは、日本人の味覚に響く「甘さだけではない、芳醇さとすっきりとした後味の共存」です。そのために、白百合醸造では、納得のいく味わいに向けて何度も改良を重ねています。
そこで白百合醸造は、これまでぶどうだけでなく桃などさまざまな果実からワインを造ってきた技術や知見を結集。「発酵させたベースのワイン」に「生のゴールデンシャインマスカット果汁」をブレンドすることで、ワイン特有の洗練された骨格とボディ感(深み)を保ちながら、生の果実をかじった時のようなフレッシュでトロピカルな香りと濃密な甘みを一体化。まさに「ゴールデンシャインマスカット」の魅力を余すことなく一瓶に閉じ込めることに成功したのです。
今年の「輝宝 -Golden Shine Muscat-」でもまだまだ至高の味わいを目指しています。「ゴールデンシャインマスカットの魅力は、綿菓子を飲み込んだ時のようなしゅわぁと喉元で弾けるような甘さ。あの甘さを再現するところまでを目指していきたい」と白百合醸造の製造担当者である早川雄一郎さんは語ります。前年よりも確実にバージョンアップを目指し、ワインや果汁のブレンド比率などで糖度のバランスを整え、造り手が胸を張る、至高の味わいを目指して製造をしています。
自分へのご褒美に。
凍らせて味わう「大人のデザート」
濃厚で甘美な味わいだからこそ、楽しみ方も多彩。 そのままデザートとして味わうのはもちろん、本品を冷凍庫でキリッと冷やし、シャリッとしたフローズン状にして楽しむのもおすすめ。高糖度ゆえにカチカチに凍りきらず、トロッとした心地よい口当たりと、濃厚な甘みが楽しめます。
また、塩気のある生ハムやブルーチーズ、酸味のあるレアチーズケーキやバスクチーズケーキと一緒に味わえば、お互いの魅力を引き立て合う至福のマリアージュが生まれます。
農家の手元でしか味わえなかった「幻の味わい」。職人の情熱と技術によって昇華されたまるで宝のように濃密なひとしずくを、ぜひご堪能ください。