商品開発を担当しているはじめです。
日暮れの時間が少しずつ遅くなり、空の色がゆっくりと藍色に染まる季節になりました。
一日の終わり、ふっと肩の力を抜いてソファに沈み込む時間。
そんな夜の静かな余白に寄り添うような、新しいお酒が完成しました。
愛されているからこそ、その先へ
和歌山のブランド桃「あら川の桃」と、濃厚なマンゴーを合わせた「桃と檬果」。
クランドのなかでも特にリピーターが多く、ありがたいことに長く皆様に愛され続けてきた人気商品です。
すでにひとつの完成を迎えていたからこそ、「さらに深みを出せるはずだ」という想いがずっとありました。
今の美味しい味わいを、もう一段階アップグレードさせてみたい。
そんな思いを抱えていた時、お世話になっている酒蔵「世界一統」で、ブランデーを使ったリキュールの製造が可能になったと耳にしました。
「いよいよ時が来たな」
ベースにブランデーの厚みを持たせる。長年思い描いていたパズルのピースが、カチリと音を立ててはまった瞬間でした。
果実の素顔と向き合い、見つけ出した黄金比
芳醇なブランデーは、すんなりと果実たちを包み込んでくれました。
しかし、ここで思わぬ壁にぶつかります。
新たにブレンドに加えた、宮崎県産の完熟マンゴーの存在です。
果汁を合わせてみると、想像以上に青々とした香りが強く、予想外の風味が前に出てしまっていました。
「この青臭さを、どうやって落ち着かせるか」
そこから、長い微調整の日々が始まりました。
桃の割合を増やし、ブランデーを足し、糖類を増やしてみる。
既存の「桃と檬果」が持つ美しいバランスは絶対に崩したくない。
だからこそ、完熟マンゴーとアルフォンソマンゴーの配合比率には、何度もやり直し、とことん神経を尖らせました。
言葉のいらない、至宝のひととき
何度も試作を重ね、ようやくたどり着いた最終サンプル。
ひと口飲んだとき、最初に頭に浮かんだのは「あ、素直に美味しい」というごくシンプルな感情。
そして次に、「ようやくあの青臭さに決着をつけられたんだ」と、静かに安堵しました。
グラスでとろりと揺れる、美しいサフランイエロー。
口に含むと、桃のみずみずしい甘さと、マンゴーの濃密な香りが重層的に広がります。
そして、熟成されたブランデーの芳醇な余韻が、すべてを優しく、深くまとめ上げていました。
このお酒は、がっつりととろみのあるテクスチャーが特徴です。
まずは氷を浮かべてロックで、ゆっくりと移り変わる温度や口当たりを楽しんでみてください。
私のおすすめは、カレーやタンドリーチキンなど、スパイシーな料理との組み合わせです。
スパイスの刺激を、このお酒の濃密な甘さとブランデーの深みが、まあるく抱擁してくれます。
飲むヨーグルトと合わせて、マンゴーラッシーのように味わうのも、また違った趣がありますよ。
厳選されたブランドの果実と、熟成されたブランデー。
貴重な素材を惜しみなく使い、繊細なバランスで造り上げるこの「桃と檬果 -至宝-」は、どうしても一度にご用意できる数に限りがあります。
そのため、数量限定、抽選販売という形でお届けすることになりました。
氷がカランと溶ける音に耳を澄ませて。
明日からの日々が少しだけ楽しみになるような、至宝のひとときをお届けできれば嬉しいです。
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