人魚姫の切ない恋心を、お酒にする。
そんな発想から生まれたリキュール「人魚のおさけ」。
グラスに注ぐと、深い海のような青に、ブルーとシルバー2色のパールが揺らめきます。
そこへ重なるのは、華やかなマスカットのアロマ。
さらにレモンを搾ると、青は淡い紫色へと移ろいます。
見た目も香りも、人魚姫の物語に重ねた1本が生まれるまでの工夫を、開発担当者にうかがいました。
プロフィール
ぽめ
一般販売商品やクラファン商品の開発やバイイングを担当。
お酒だけでなく、スイーツやお茶・紅茶ジャンルなど幅広く開発に携わっている。
過去に担当した商品は「にくきゅうびーる」、「魔法使いのハーブティー」、「酔いしれる林檎のブランデーバウム」など
目指したのは、人魚姫の物語
──まずは「人魚のおさけ」をつくるうえで、譲れなかったポイントから教えてください。
人魚姫が住む海の情景と、彼女が胸に秘めた恋心。このふたつを、ひとつのお酒として味わえるようにすることです。
ただ青いだけのお酒ではなく、見た目や香り、色の移ろいまで含めて、人魚姫の物語そのものを体験できるようなお酒に仕上げました。

──その物語の中で、とくに表現したかった場面はありますか。
青く澄んだ深海で、静かに恋心を抱く人魚姫の姿です。
届かない想いを胸に秘めたまま、波間をそっと見上げている情景や、海の静けさから、抑えきれない恋心へ移ろう心情を、お酒で表現することを目指しました。
そこでたどり着いたのが、色の変化です。
このお酒には、バタフライピーという青い花のハーブを使っています。レモンの酸に触れると、青から紫へと色が動く性質があるんです。
注いだばかりのときは、海のような青色ですが、そこへレモンをひとしずく搾ると、色がゆっくり紫へ移ろっていきます。

──なるほど。香りにマスカットを選んだのには、理由があるのでしょうか。
幻想的な世界観を、香りからも感じてほしかったからです。
マスカットのアロマは、フルーティで華やかでありつつ、爽やかな印象を持っています。
海の底から想い人に焦がれる人魚姫の恋心を、見た目だけでなく香りの面からも印象づけてくれると考えました。
華やかさが恋心に、すっきりとした香りの余韻が海の情景に重なるイメージです。

理想の青を求める試行錯誤
──このお酒を開発する中で最も苦労した部分はどこでしたか。
お酒の色味の調整ですね。
光が差し込む深海のような青ときらめきを出すために、色味は4〜5回ほど試作しました。
はじめは青いベースに青のパールだけを入れたのですが、色が馴染んでしまって、思うように光らなかったんです。
逆にシルバーのパールだけにすると、きらめきは出るのに、今度は海らしさが足りなくなってしまいました。
──その壁は、どう越えたのでしょうか。
ふいに、パールを1色ではなく、ブルーとシルバーの2色にしてみようと思いついたんです。
2色が混ざり合うことで、深海に差し込む光のような立体感と、揺らめきが生まれました。
その瞬間、目指していた世界観が一気に実現した!という手応えがありましたね。
まさに降ってきたアイディアでした。

──レモンを搾ると色が変わる、というのも特徴的ですね。
バタフライピーには、レモンのような酸性のものに触れると色が変わるという性質があります。
そんなバタフライピーを使っているこのお酒は、レモンを絞ると、鮮やかな青がゆっくりと淡い紫へ移ろっていくんです。
青一色だった海に、ほんのり紫がにじんでいくような、そんな色の変化に、人魚姫の切ない恋心を重ねました。
海の静けさの中で、抑えきれない恋心に焦がれていく人魚姫。
そんな物語を、思い起こしてもらえたらと思っています。

波間に想いを馳せるように味わう1杯
──おすすめの飲み方を教えてください。
まずはストレートやロックで、波間に想いを馳せるように、ゆったり味わっていただきたいです。
グラスの中で光るパールなど、お酒の世界観を存分に楽しめます。
もちろん、レモンを搾って色の変化を試したり、ソーダで割って爽やかに飲んでいただくのもおすすめです。

──どんな料理やシーンと合わせたいですか。
白身魚のカルパッチョや、塩レモンチキンのソテーなどさっぱりした料理と合わせていただきたいです。
少し個性を添えたいときは、ゴルゴンゾーラチーズも合うと思います。
グラスの中のきらめきと色の移ろいを眺めながら、人魚姫の物語を感じてもらえたら、これ以上うれしいことはありません。
ファンタジーや幻想的な世界観が好きな友人との集まりや、特別な日の夜の一杯、ロマン溢れる贈り物としてもぜひ楽しんで欲しいです。
ロマンあふれるお酒で、ときめきを贈る
静かな海の底にそっと沈めた人魚姫の恋心。
「人魚のおさけ」は、そんな物語を味わえる1本です。
注いで、香って、レモンを加えて。
グラスの中で揺れる2色のパールや、移ろう色彩から、人魚姫の物語を感じられます。
空想に浸ってみたい夜に、人魚のおさけとともにそっとグラスを傾けてみてください。















