あなたは知ってる?歴史から読み解く!日本酒のラベルに書かれている「生一本」の意味 | KURAND(クランド)
鈴木 將央

あなたは知ってる?歴史から読み解く!日本酒のラベルに書かれている「生一本」の意味

2014/06/24

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こんにちは。
今回のテーマは日本酒の「生一本(きいっぽん)」について。大手メーカーの日本酒などにはラベルに大きく「生一本」と書かれているのを見たことがあるかと思います。この生一本。果たしてどのような意味があるのかご存知でしょうか?
 

今回はこの生一本の意味についてご説明していきましょう。
 
 

目次

 
 

「生一本」は昔の日本酒の名残

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生一本とはよく「純粋」とは「純真」といった意味で形容詞的に使われることの多い言葉かと思います。その意味の通り、この生一本という言葉には「自社の単一の製造場のみで醸造した純米酒」という意味があるのです。さて、生一本の言葉の意味を聞いて、自社の工場でのみで造られた日本酒って当たり前のことじゃないの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、昔の日本酒は「桶買い」と言って大手の酒造メーカーが規模の小さな酒蔵から、日本酒の中身のみを買い取り、自社のパッケージ商品として販売されるものが多かったのです。
 
このため、自社の工場のみで造った日本酒は「生一本」と呼ばれ、ある意味特別なものとして扱われていたのです。
 
 

桶買いという行為について

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さてこの桶買いという行為ですが昔は一般的に行われているものでした。昔は日本酒の需要に供給量が追いつかず、大手のメーカーが中小の酒屋から日本酒の中身だけを買いとり、複数の酒蔵の酒を混ぜ合わせて販売していたのです。ちなみに、中小の酒蔵が大手メーカーから酒の中身だけを買い取ることを逆桶買いと言います。
 
こういった行為が行われている背景には質よりもとにかく量を求める風潮があったのです。実際のところ、経営の苦しい中小の酒蔵にとっては致し方ない状況でもあったのです。
 
 

現代の生一本

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もちろん今ではこういった桶買いという行為はほとんど行われていないので、生一本という言葉にはそれほど大きな意味はなくなってしまいました。しかし今でも、生という言葉の持つフレッシュさなどもあり、イメージ戦略のために用いられることがありますね。特に上質な日本酒が造られる灘地域で造られた日本酒を指す「灘の生一本」と言う言葉は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
 
 

まとめ

「生一本」の持つ本来の意味についてご理解いただけましたでしょうか。なんだか特別な日本酒を意味するように聞こえますが、実際のところ昔の酒造りの風習が形だけ残ったものなのです。こういった言葉の意味をしっかりと理解するとまた日本酒の楽しみ方の幅も広がりますね。
 
 

 
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