今回ご紹介するのは、4種類の果実を重ねたベリーリキュール「深愛 -shinai-」。
ただ甘いだけではなく、濃厚な甘みと渋み、そして酸味が分厚く絡み合う1本です。
濃密な味わいと、そこに込めた少し危うい世界観について、開発を担当したメンバーに話を聞きました。
逃れられなくなるような「深すぎる愛」の正体を、一緒に紐解いていきます。
プロフィール
りーぬ
クランドで商品の企画・開発を担当。誕生石のおさけシリーズの「パール」「フレア・ルビー」などの企画・開発を手がける。
宝石のような梅のリキュール
「深すぎる愛」という世界観をお酒に
──まず、このお酒を開発したきっかけを教えてください。
過去に「堕落 -daraku-」というインパクトのある少しダークな世界観のお酒が好評だったことがきっかけです。
今回も同じような世界観を軸にデザートリキュールを表現したいと企画を進めました。

──では「堕落 -daraku-」と似ているお酒なのでしょうか。
「堕落 -daraku-」は紅茶も入っていて、お茶の風味がしっかり感じられるお酒でした。
一方の「深愛 -shinai-」は、もっとわかりやすく、果汁と糖類、アルコールだけで構成されています。
その分、パワフルで濃厚な、力強い味わいに仕上がっています。
余計なものを足さずに、果実味とキルシュ(さくらんぼのブランデー)の濃厚さで勝負しました。
ベリーの味わいが好きな方、そしてパワフルな味わいが好きな方、そしてダークな世界観がお好きな方にも、きっと響く、そんなお酒に仕上がっています。

──「深愛」という名前ですが、どんな愛をイメージしたのでしょうか。
思いが強すぎるあまり、独占欲や執着が行き過ぎて、破滅的になりつつある愛をイメージしました。
でも、それを相手に悟らせないように、必死で抱え込んで取り繕っている……そんなイメージですね。
──愛の中でもどこか危うい愛、ということですね。
そうですね。
表向きは上品で余裕があるように振る舞っているのに、内側では相手を傷つけそうになったり、自分の感情が破裂しそうになったりしている、そんなドロドロした感情が奥に潜んでいる感じです。
濃厚な味わいの中に甘やかなニュアンスがあって、深すぎる気持ちゆえに危なげでもある。
そんな世界観を込めました。

4種類の果実が仕掛ける、甘い悪戯
──ではそんな深い愛をどのようにお酒に表現したのでしょうか。
深い甘さを紡いでいる味わいの主役は、4種類の果実です。
1つ目はさくらんぼ。
愛らしい甘さの裏に、野性味のある味わいが潜んでいます。
2つ目はカシスで、芳醇で妖艶な香りが心まで魅了してくる。
そこにいちご、そしてラズベリーが加わります。
可愛らしい2つのベリーが、甘く、時に酸っぱく、悪戯を仕掛けてくるような味わいなんです。
──甘さだけではなくコクもあるんですね。
一度この味わいを知ってしまうと、なかなか逃れられないと思います。
いちごやラズベリーのキャッチーな甘さがありつつ、カシスの深いコクと、ベースに使っているさくらんぼのブランデー・キルシュの重みが魅力です。
さくらんぼのブランデーが果たす役割
──先ほどおっしゃった、ベースとなるさくらんぼのブランデー「キルシュ」にはどんな効果があるのでしょう。
今回使った果実は、どれもブランデーのような果実系の蒸留酒と相性がいいんです。
その中でもキルシュは、ブランデーに比べてさくらんぼらしい風味や、シャープなニュアンス、果実感をしっかり表現できます。
さくらんぼの酸を感じる香りに、甘酸っぱい果汁が重なることで、力強い風味と厚みが生まれます。
果実の甘さだけだと、どこか平坦になりかねません。
そこにキルシュが芯を通すことで、奥行きと厚みが出るんです。

ロックで味わう、濃密すぎる余韻
──実際に味わうと、質感の濃厚さに驚きます。おすすめの飲み方を教えてください。
まずはロックです。
このお酒の味の濃さをしっかり体験していただくには、ロックが一番だと思います。
ソーダ割りも爽やかで飲みやすくなりますし、アイスにかけていただくのもおすすめです。
お酒をグラスに注ぐと、キルシュ由来のさくらんぼや芳醇なカシスの香りに満たされます。
そこにいちごの甘やかな香りがふわりと重なります。
口に含んだ瞬間の濃密すぎる甘さと、追いかけてくる酸味を、ゆっくり楽しんでいただきたいです。
──甘みやコクが特徴のこちらのお酒、料理と合わせるなら、どんなものがいいでしょうか。
食事中からデザートにかけて楽しめるお酒です。
味わいがとても力強いので、それに負けないパワーのあるお食事と合わせてほしいですね。
たとえば、ビーフステーキや、フォンダンショコラのような一皿です。
クリームチーズも相性がいいと思います。
しっかりした料理と、この重厚な余韻をぜひ一緒に味わってみてほしいです。
逃れられない濃密な甘さに酔いしれて
「深すぎる愛」の世界観が、とろりと重たいベリーの味わいと確かに重なって感じられる「深愛 -shinai-」。
ロックでひと口含めば、濃密な甘さと酸味、渋みが分厚く絡み合い、じんわりと長い余韻を残していきます。
一度知れば逃れられない味わいを、ぜひご自身で確かめてみてください。